陽光を吸うて耀う黄水仙
■ 陽光を吸うて耀う黄水仙 ( ようこうを すうてかがよう きずいせん )「水仙」の花は、冬から春にかけて、庭や公園、学校などの花壇でよく見かける。 特に、白い花弁の真ん中に黄色の副花冠がある「日本水仙(にほんずいせん)」は、日本的な清楚さがあり、どちらかという冬に似合う花で、冬の季語にもなっている。...
View Articleとの曇る空にゆらゆら榛の花
■ との曇る空にゆらゆら榛の花 ( とのぐもる そらにゆらゆら はんのはな )植物の内、草花については、かなり識別できるようになったが、樹木となるとなかなか識別できないものがある。 それは、花の色形が地味であったり、果実が似ていたりするためである。樹皮や葉の形で識別する人もいるが、今のところ、そこまで深入りするつもりはない。...
View Article春川の風は冷たき京マラソン
■ 春川の風は冷たき京マラソン ( はるかわの かぜはつめたき きょうまらそん )昨日は、ここ京都で「京都マラソン」が開催された。このマラソン大会が開始されたのは、東日本大震災が起こった翌年2012年の3月11日。それ以来復興支援などをテーマに開催され、今回で8回目となる。...
View Article嫋やかに枝垂るる梅や城南宮
■ 嫋やかに枝垂るる梅や城南宮 ( たおやかに しだるるうめや じょうなんぐう )先週の土曜日、京都市の南方にある「城南宮(じょうなんぐう)」に行ってきた。この神社は、平安遷都の際に都の守護と国の安泰を願って創建された神社である。...
View Article苔の上に落ちて華やぐ赤椿
■ 苔の上に落ちて華やぐ赤椿 ( こけのえに おちてはなやぐ あかつばき )城南宮の神苑には、昨日取り上げた「枝垂梅(しだれうめ)」の他に、様々な種類の椿の木が植えてあって、丁度見ごろになっているものも多数あった。 中でも特に印象に残ったのは、「薮椿(やぶつばき)」の大木が、樹下の苔の上に多くの花を落としている景である。...
View Articleお目覚めの星の瞳や池の傍
■ お目覚めの星の瞳や池の傍 ( おめざめの ほしのひとみや いけのはた )「大犬のふぐり」と言えば、早春に咲く花としてよく知られている。この花は、田んぼの畔などでよく見かける花だが、近辺には田畑がないのでなかなか見られない。...
View Article春なればもっと光を福寿草
■ 春なればもっと光を福寿草 ( はるなれば もっとひかりを ふくじゅそう )昨日は、あまり嬉しくない名前の「大犬のふぐり」を取り上げたが、今日は反対に非常に良い名前をもらった「福寿草(ふくじゅそう)」を取り上げたい。...
View Article春遅々と花も緑のクリスマスローズ
■ 春遅々と花も緑のクリスマスローズ ( はるちちと はなもみどりの くりすますろーず )先週の土曜日は、京都マラソンのあった17日に続いて植物園に行ってきた。立春が過ぎて早や3週間経とうとしているが、春の歩みはまだゆっくりとしている感じだった。...
View Article猫柳ほうけて猫の目の如し
■ 猫柳ほうけて猫の目の如し ( ねこやなぎ ほうけてねこの めのごとし )春の訪れを知らせる代表的な植物の一つに「猫柳(ねこやなぎ)」があるが、その名を聞けば、大抵の人は下の写真を思い浮かべるのではないだろうか。 実のところ、これは花が開く前の段階であり、この後に右の写真のような花弁のない細かい花を咲かす。...
View Article堆き落葉掻き分け咲く黄連
■ 堆き落葉掻き分け咲く黄連 ( うずたかき おちばかきわけ さくおうれん )遅々として春らしくならず、何となくじれったい時節だが、山野では、様々な野草が少しずつ芽吹き花を咲かせ始めている。 とは言っても近辺では野原が少なく、やはり植物園で確かめることになるのだが、先日行った時は、自然を模した生態園で「黄連(おうれん)」が開花しているのを見た。...
View Articleそうろそろ出番本番姫踊子草
■ そうろそろ出番本番姫踊子草 ( そうろそろ でばんほんばん ひめおどりこそう )早いもので今日で2月もおしまい。一気には春らしくはならないが、川辺や野原を見ていると少しずつ緑が増えてきているようである。 徐々にではあるが、春の野草も花を咲かせ始めた。今日はその内の一つ「姫踊子草(ひめおどりこそう)」を取り上げた。...
View Article二月逃げ慌ただしく咲く種漬花
■ 二月逃げ慌ただしく咲く種漬花 ( にがつにげ あわただしくさく たねづけばな ) 昨日は、春の野草でも比較的よく知られている「姫踊子草」を取り上げたが、今日は、よく目にしている野草だが、名前があまり知られていないと思われる「種漬花(たねつけばな)」を取り上げたい。...
View Article春雨の滴に光る実栴檀
■ 春雨の滴に光る実栴檀 ( はるさめの しずくにひかる みせんだん )実のところ昨日と一昨日、一泊二泊で岡山方面のバスツアーに行ってきた。 (昨日は日時指定投稿) この時期は、梅などがピークアウトし、次の花が咲きだすまで少し間があく。だから、植物や景色を見る上では少し物足りなかった。...
View Article仏さま座るに多し仏の座
■ 仏さま座るに多し仏の座 ( ほとけさま すわるにおおし ほとけのざ )旅行の一つの楽しみは、これまで見たことのない景色を見ることや歴史ある旧跡を尋ねることにあるが、自分としては、どんな植物が生っているかを見るのも楽しみである。...
View Article知らぬ地で知らぬ花見る春の旅
■ 知らぬ地で知らぬ花見る春の旅 ( しらぬちで しらぬはなみる はるのたび )旅行の一つの楽しみは、知らない土地にどんな植物が生っているかを見ることだと昨日記したが、先日の旅行では、岡山のある地域で、これまで見たことのない草花に出会った。...
View Article始まりはいつも新し沈丁花
■ 始まりはいつも新し沈丁花 ( はじまりは いつもあたらし じんちょうげ )1か月程前から、赤紫色の細い莟を束ねるように枝先に付けていた沈丁花(じんちょうげ)。 今、その莟の一つ一つが順々に綻び始め、毬のような花となって、木全体に咲き乱れている。 本日の掲句は、その花の様子を見て詠んだ句である。...
View Article山茱萸の黄花浮き立つ空ま青
■ 山茱萸の黄花浮き立つ空ま青 ( さんしゅゆの きばなうきたつ そらまさお )最近は、京都の植物園で見た花を題材とした俳句が多いので、あたかも毎日行っているように思われるかもしれないが、実際には2週間に一回のペースで行っている。...
View Articleクロッカス大地いよいよ春めける
■ クロッカス大地いよいよ春めける ( くろっかす だいち いよいよ はるめける )先週の土曜日に行った植物園の花壇で特に目立った花と言えば、やはり「クロッカス」を上げなければならない。 冬から咲き始めていた「水仙」はやや盛りが過ぎ、「チューリップ」は、まだだいぶ先で、葉だけが土から出ている状態だった。...
View Article雛菊やお雛祭りは過ぎたれど
■ 雛菊やお雛祭りは過ぎたれど ( ひなぎくや おひなまつりは すぎたれど )今日取り上げる「雛菊(ひなぎく)」は、花壇の草花としてよく知られているが、本ブログでは今回初めて取り上げる。...
View Article