静けさやお堂に光る石蕗の花
■ 静けさやお堂に光る石蕗の花 ( しずけさや おどうにひかる つわのはな ) 石蕗(つわぶき)は、10月末ぐらいから咲きだしたが、花の少ないこの時期、鮮やかな黄色の花は、非常に目立って見える。...
View Article梔子の実や面影は見えねども
■ 梔子の実や面影は見えねども ( くちなしの みや おもかげは みえねども ) 梔子(くちなし)が、純白の清楚な花をつけ、芳ばしい香りを放っていたのは7月頃だったと思う。それから、4か月ほど経過した今、その果実が大きく膨らみ、鮮やかな橙黄色に色づいてきている。...
View Article冬晴れのアメジストセージ毛は柔き
■ 冬晴れのアメジストセージ毛は柔き ( ふゆばれの あめじすとせーじ けはやわき ) 先日、植物園に行った時に、幾本もの花穂に、鮮やかな紫色の花が咲き乱れているのを見た。...
View Article白き鯉紅葉の池に揺蕩えり
■ 白き鯉紅葉の池に揺蕩えり ( しろきこい もみじのいけに たゆたえり ) 今、紅葉もかなり見頃になってきているが、その一方で落葉も非常に多くなってきた。先日は、近くの寺の池の面に沢山の紅葉した葉が浮かび、その下を白い鯉がゆっくりと泳いでいるのを見た。本日の掲句は、その時の様子を詠んだ句である。ただ、後で調べて見ると過去にも以下の句を詠んでいた。...
View Article■嵐山の紅葉 二句
■ 嵐山の紅葉 二句 ○ 紅葉狩る人なみ荒し嵐山 ( もみじかる ひとなみあらし あらしやま ) ○ 嵐山紅葉の色は未だ粗し ( あらしやま もみじのいろは まだあらし )...
View Article■清水(寺)と紅葉 二句
■ 清水(寺)と紅葉 二句 ○ 清水の紅葉酔いする舞台かな ( きよみずの もみじよいする ぶたいかな ) ○ 清水の舞台浮かべて紅葉濃し ( きよみずの ぶたいうかべて もみじこし )...
View Article燃えたぎる炎の如く満天星紅葉
■ 燃えたぎる炎の如く満天星紅葉 ( もえたぎる ほのおのごとく どうだんもみじ ) いつも通る散歩道の脇に、満天星躑躅(どうだんつつじ)が植えてあるが、今その葉が赤く色づいている。それを見ていつも思うのは、その赤が何とも言いようのない程、鮮やかな赤だということである。...
View Article■鴨 二句
■ 鴨 二句 ○ 逆さ鴨お尻ふりふり朝餉かな ( さかさがも おしりふりふり あさげかな ) ○ 紅葉散る池に睦まじ番い鴨 ( もみじちる いけにむつまじ つがいがも )...
View Article■裸木 二句
■ 裸木 二句 ○ 木々もまた裸になれば皆同じ ( きぎもまた はだかになれば みなおなじ ) ○ 寒き夜を裸で過ごす木々もあり ( さむきよを はだかですごす きぎもあり )...
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