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Channel: 写真・俳句ブログ:犬の散歩道
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■嵐山の紅葉 二句

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■ 嵐山の紅葉 二句

     ○ 紅葉狩る人なみ荒し嵐山   
              ( もみじかる ひとなみあらし あらしやま )
     ○ 嵐山紅葉の色は未だ粗し  
              ( あらしやま もみじのいろは まだあらし )
 
イメージ 1立冬もとっくに過ぎているので、「紅葉」の句は「冬紅葉」で詠まなければならないのかも知れないが、今が紅葉の盛りとなれば、とても「冬紅葉」で詠む気になれない。しかし、「紅葉」で詠めるのも12月一杯が限度だと自分では決めている。

そんなこともあり、あと数回は「紅葉」の句を投稿しようと思っているが、特に今日と明日は、連休中に回った紅葉の名所の句を投稿したい。

本日の掲句は、良く知られた「嵐山」の紅葉の句である。両方とも嵐山の「あらし」にかけた句だが、第一句は、市バスで降りた時に見た、渡月橋(とげつきょう)の人波を見て詠んだ句である。

予想していたとはいえ、その人の多さには驚かされた。橋の両側の歩道はぎっしりと人で埋まり、なかなか前に動かない。せっかくだからと橋を渡ったまでは良かったが、僅か150m程の橋を引き返すのに数十分もかかってしまった。

第二句は、橋を渡りながら見た嵐山の山の紅葉を見て詠んだ句である。以前見た時のものとは、印象がちょっと違っていて、木々の色づきがまだ粗いと感じだ。ただ、後で写真で確認すると結構色づいている感じがする。どうも角度によっては多少見え方が違うようだ。

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渡月橋を渡った後は、「竹林の道」「常寂光寺」「落柿舎」「亀山公園」などを巡るいつもの散策コースを回った。もう何回も来ているので、特別目新しいものはなかったが、結構旅行気分を楽しむことができた。
 
嵐山は、京都市街の西に位置し、平安時代に貴族の別荘地となって以来、京都の代表的な観光地となっている。渡月橋は、嵐山の中心部を流れる桂川にかかっており、嵐山の象徴にもなっている。尚、渡月橋をはさんで上流が大堰(おおい)川で、下流から桂川(保津川)というそうだ。

嵐山は、紅葉の名所であるとともに桜の名所でもあり、日本さくら名所100選にも選ばれているとのこと。

イメージ 3
 
嵐山は俳枕ともなっており、沢山の俳人が句を詠んでいるが、その中から何句か選び、以下に掲載した。

     【嵐山の参考句】
      六月や峰に雲置く嵐山         (松尾芭蕉)
      はな散りて三日月高し嵐山       (松岡青蘿)
      早紅葉の松間を走り嵐山        (高浜年尾)
      散るのみの紅葉となりぬ嵐山     (日野草城)
      焼藷をひそと食べをり嵐山       (波多野爽波)
 
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