箒木の穂にちりちりと塵の花
■ 箒木の穂にちりちりと塵の花 ( ほうきぎの ほにちりちりと ちりのはな ) 先日、大きな筆の先を逆さまにしたような、こんもりとした植物が色づいているのを見た。その形が箒にも似ているということで箒木(ほうきぎ)と言われている。近づいて見ると、塵のようなピンク色の花が茎全体に咲いていた。...
View Article艶やかに咲きて俯くダリアかな
■ 艶やかに咲きて俯くダリアかな ( あでやかに さきてうつむく だりあかな ) ダリアは夏の花というイメージが強いが、先日植物園に行っ時には、まだ大輪の花を咲かせていた。...
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■ 見渡せば川辺あまねく泡立草 ( みわたせば かわべあまねく あわだちそう ) 先日鴨川を散策した時に、あることに気が付いた。それは、川岸に咲いている花が、全て背高泡立草((せいたかあわだちそう)だということである。...
View Article暮れの秋げそにも見ゆるたこの足
■ 暮れの秋げそにも見ゆるたこの足 ( くれのあき げそにもみゆる たこのあし ) 本日の掲句を読まれて、何を言っているのか分からないという人も結構いるのではないかと思う。...
View Articleほととぎす待てば木陰に数多咲き
■ ほととぎす待てば木陰に数多咲き ( ほととぎす まてばこかげに あまたさき ) 杜鵑草(ほととぎす)の花が、何時も咲いていたところになかなか咲かないので、どうしたのだろうと思っていたところ、先日行って見たら、沢山の花が茎にずらりと並んで咲いていた。本日の掲句は、その時のことを詠んだ句で、過去に詠んだ句を多少改作したものである。...
View Article■欅紅葉 二句
■欅紅葉 二句 ○ 蒼天の欅紅葉の赤の映ゆ ( そうてんの けやきもみじの あかのはゆ ) ○ 夕日さす欅紅葉の赤さかな ( ゆうひさす けやきもみじの あかさかな )...
View Article菊よりも野菊を愛す田舎者
■ 菊よりも野菊を愛す田舎者 ( きくよりも のぎくをあいす いなかもの ) 菊と野菊はどう違うのか。その境界線はどこにあるのか。そんな疑問を持ったことはないだろうか。今回、それを調べて、漸く理解できたことがある。...
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