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Channel: 写真・俳句ブログ:犬の散歩道
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寂しさの盆栽もみじ色づけり

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■ 寂しさの盆栽もみじ色づけり
                ( さびしさの ぼんさいもみじ いろづけり )
 
京都の植物園には、常設の盆栽展示場があり時々訪れる。先日行った時は、カエデ、モミジの一種と思われる植物が、かなり色づいていた。

イメージ 1本日の掲句は、盆栽の「もみじ(楓)」も立派に色づくんだと感心し詠んだ句である。上五に「寂しさの」という言葉を入れたのは、一本の木が、狭い一鉢にこじんまりと植えられ、育てられること、あるいは育てることに、何かしら孤独感を感じたからである。季語は「もみじ」。

ところで、盆栽というのは一般に良く知られているが、何か窮屈な感じであまり好きになれない。ただ、一旦これに懲り出すと多分虜になってしまうのではないかと容易に想像できる。

そこで、盆栽とはどんなものか、どんな魅力があるのか調べてみた。以下、Wikipediaなどを参考にその要点を記載する。

●盆栽とは、草木を鉢(盆栽鉢、盆器)に植えて、枝ぶり、葉姿、幹の肌、根及び鉢の総称、もしくはその姿全体を鑑賞する趣味。自然の風景を模して造形するのが特徴である。
●植物を植木鉢に栽培することは広く行われているが、盆栽はその中でも、自然の風景を、植木鉢の中に切り取って作り出すという目的がある。すなわち、野外で見られる大木の姿を、鉢の上に縮尺して再現することを目指す。
●そのために剪定を施したり、自然の景観に似せるために枝を針金で固定し時に屈曲させ、あるいは岩石の上に根を這わせたりと様々な技巧を競うのも楽しみの一つとされる。
●施肥、剪定、針金掛け、水やりなどには手間と時間がかかるが、生きた植物なので「完成」というものがなく、常に変化する。また、盆栽の寿命は非常に長く、生涯楽しめることも大きな魅力になっている。
 

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●盆栽の原型は、中国で唐の時代に行われていた「盆景」にある。それが、平安時代に日本へ入ってきて、江戸時代になると公家や武士を中心に高尚な趣味として親しまれ、「盆栽」と呼ばれるようになった。
●明治時代以降も盆栽は粋な趣味であったが、培養管理・育成には水やりなどの手間や数年がかりの長い時間が必要なために、愛好者としては、次第に時間的余裕のある熟年層が多くなってきた。
●そのため、戦後から1980年代ぐらいまでの間は、年寄り臭い趣味とされたこともあった。しかし、1990年代以降盆栽が海外でも注目を集めるようになり、英語でもBONSAIと呼ばれ親しまれるようになってきている。
●また、盆栽には、「園芸」の要素だけでなく「芸術」の要素もあり、数百万円、数千万円で取引されることもある。この点では、趣味と実益を兼ねた趣味であるとも言える。
●盆栽の愛好家としては伊藤博文、吉田茂、佐藤栄作、岩崎弥太郎などが知られているが、あの大リーガーのイチローもそうだと言われ話題になったことがある。(ガセネタという説もあり。)
 
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こう見てくると、盆栽もなかなか奥深く、面白そうである。少し見直してみる必要があるかもしれない。
 
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