汝れもまた庭の千草か縮笹
■ 汝れもまた庭の千草か縮笹 (なれもまた にわのちぐさか ちぢみざさ)以前にも記したが、我が家の小庭は雑草に開放しており、今年も新しい草がいくつかやってきた。 調べても名前が分からないものもあるが、他のブログ記事を見て、初めて知ったのが今日取り上げた「縮笹(ちぢみざさ)」である。...
View Articleさえずりもなき森蔭に杜鵑草
■ さえずりもなき森蔭に杜鵑草 ( さえずりも なき もりかげに ほととぎす )今日取り上げる「杜鵑草(ほととぎす)という花は、花の斑点模様が、鳥のホトトギスの胸の模様に似ているからつけられたそうだ。 とは言われても、実際にホトトギスを見たことがなかったので、それを知った時、ネット図鑑で念のため調べてみた。胸のあたりが確かに似ていた。...
View Article道行けば紫苑の風のかすかなる
■ 道行けば紫苑の風のかすかなる ( みちゆけば しおんのかぜの かすかなる )今日取り上げる「紫苑(しおん)」という草花は、菊なのか野菊なのか。菊にしては野性味があり、野菊にしては、背が高く派手である。分類上は野菊の一種とも見られるが、野菊の中に埋没させることには、何となく抵抗がある。...
View Article桜蓼今が見ごろと蟻の列
■ 桜蓼今が見ごろと蟻の列 ( さくらたで いまがみごろと ありのれつ )先週の土曜日は、既述の通り、京都の植物園に行ってきた。この日は陽も差していて比較的暖かく、十月桜や子福桜などが咲いていた。 桜と言えば、犬蓼(いぬたで)の仲間で、桜に似た花を咲かせる「桜蓼(さくらたで)」が満開だった。...
View Article秋の野に神輿並べる神輿草
■ 秋の野に神輿並べる神輿草 ( あきののに みこしならべる みこしそう )今日取りあげる「神輿草(みこしぐさ)」については、名前すら聞いたことがないという人がほとんではないだろうか。 それが、「ゲンノショウコ」の別称だというと、それなら聞いたことがあると言う人は結構いると思う。ただ、花の名前ではなく薬草の名前として。...
View Article柿色の柿の葉っぱはカーキ色
■ 柿色の柿の葉っぱはカーキ色 ( かきいろの かきのはっぱは かーきいろ )秋は「実り秋」と言われるが、近辺で見られる果実と言えば、やはり「柿」を挙げなければならない。 今その柿が木の枝の先々に鈴なりに実り、鮮やかな柿色に色づいてきている。 その一方で、緑色の葉も次第に紅葉してきており、秋の深まりを日に日に感じさせてくれる。...
View Article▼本日よりブログを一時中断します
本日(30日)より小旅行に出かけますので、ブログは一時中断したいと思います。また、コメント等の返信もできませんので、ご了承ください。尚、今週の金曜日(11月2日)からブログを再開する予定ですので、引き続きご愛顧くださいますようお願いいたします。 取り急ぎお知らせまで。*京都の高台寺前 「ねねの道」近況
View Article清津峡にて 二句
■ 清津峡にて 二句 ○ 峡谷や紅葉や風や波音や ( きょうこくや もみじや かぜや なみおとや ) ○ 彩なせる柱状節理に紅葉かな ( あやなせる ちゅうじょうせつりに もみじかな...
View Article■ならまた湖、津南展望台より 二句
■ ならまた湖、津南展望台より 二句 ○ ならまたの櫂の滴も紅葉いろ ( ならまたの かいのしずくも もみじいろ )旅行の二日目の朝に訪れたのは「ならまた湖」。この湖は、「奈良俣ダム」の造成に伴いできた人工湖で、当日はその周囲の木々が見事に紅葉していた。 その光景を湖岸から見るだけでも圧倒させられるが、今回は、カヌーに初めて乗り、湖中から紅葉を楽しんだ。...
View Article■秋山郷にて 二句
■ 秋山郷にて 二句 ○ 幾星霜紅葉かつ散る秋山郷 ( いくせいそう もみじかつちる あきやまごう ) *蛇淵の滝旅行の三日目は、奥信州の秘境「秋山郷(あきやまごう」を訪れた。...
View Article菊花展どの花綺麗と菊に聞く
■ 菊花展どの花綺麗と菊に聞く ( きっかてん どのはなきれいと きくにきく ) *大菊福助仕立て毎週月曜日は、その時々の代表的な植物を取り上げるようにしているが、今現在であれば、「菊」ということになるだろう。...
View Articleつと押せばぽよんとはずむ風船唐綿
■ つと押せばぽよんとはずむ風船唐綿 ( つとおせば ほよんとはずむ ふうせんとうわた )先の日曜日に行った植物園には、夏場にも咲いていたバラやカンナ、秋の初め頃から咲いているケイトウ、ジニア、コスモスなどが咲いていた。 ただ、冬も間近となり、花の終わりを迎えている花も多数見られ、何となく寂しげな雰囲気が漂っていた。...
View Article倒されて山茶花の花見られざる
■ 倒されて山茶花の花見られざる ( たおされて さざんかのはな みられざる )本日は二十四節気の立冬にあたり、暦の上では今日から冬。俳句も冬モードに入るが、秋の代表的な風物詩である紅葉などは、近辺において、まさにこれからであり、当面は秋の句も織り交ぜて掲載していきたい。...
View Articleどうみても葡萄に見える山牛蒡
■ どうみても葡萄に見える山牛蒡 ( どうみても ぶどうにみえる やまごぼう )我が家の小庭は野草(雑草)に開放していると以前記述したことがあるが、今年も「洋種山牛蒡(ようしゅやまごぼう)」が芽吹き大きく成長した。...
View Article小春日やセージは清く美しく
■ 小春日やセージは清く美しく ( こはるびや せーじはきよく うつくしく )近辺を歩いていると、それほど派手ではないが唇形の可愛いらしい花をつけている草花を時々見かける。名前は「チェリーセージ」。 この花、花期が非常に長く5月頃から咲いているが、花の少ない今頃になると大変よく目につくようになる。...
View Article変わらぬを良しと思えど石蕗の花
■ 変わらぬを良しと思えど石蕗の花 ( かわらぬを よしとおもえど つわのはな )冬の代表的な花として、先日「山茶花(さざんか)」を掲載したが、二番目に挙げたい花と言えば、やはり「石蕗(つわぶき)」だろう。...
View Article紅葉散る奈良には多き神の鹿
■ 紅葉散る奈良には多き神の鹿 ( もみじちる ならにはおおき かみのしか )先週の土曜日、「正倉院展」を見るために奈良国立博物館に行ってきた。内部は写真撮影が禁止されていたので詳細については省くが、今から1300年も前にこんな絶品があったのかと改めて感心させられた。...
View Article太古より羊歯の葉揺らす律の風
■ 太古より羊歯の葉揺らす律の風 ( たいこより しだのはゆらす りちのかぜ )先日、近くのお寺の参道を歩いていると、緑の「羊歯(しだ)」の葉が日に当たって揺れているのが目に入ってきた。羊歯という植物は、「維管束植物のうちの花を咲かせない非種子植物」...
View Articleさらばとて桜紅葉の散りしきる
■ さらばとて桜紅葉の散りしきる ( さらばとて さくらもみじの ちりしきる )11月半ばとなり近辺の紅葉もかなり進んできたが、先駆けの桜紅葉の方はピークを過ぎ、既に半分ほど散ってしまった。 毎年のこととは言え、綺麗だと思って眺める桜紅葉が散り始めると何となく寂しさが募ってくる。...
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