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Channel: 写真・俳句ブログ:犬の散歩道
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紅葉散る奈良には多き神の鹿

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■ 紅葉散る奈良には多き神の鹿
                                            ( もみじちる ならにはおおき かみのしか )


イメージ 1先週の土曜日、「正倉院展」を見るために奈良国立博物館に行ってきた。

内部は写真撮影が禁止されていたので詳細については省くが、今から1300年も前にこんな絶品があったのかと改めて感心させられた。



さて、奈良に行ったのは数年ぶりだったが、いつも驚くのは、何といっても放し飼いにされている鹿の多さである。

特に東大寺参道、奈良公園付近には、観光客が持つ「鹿せんべい」を求めて多くの鹿が集まっていた。外国の観光客も多く、お辞儀する鹿にせんべいを与えて楽しんでいた。









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【奈良公園の鹿】
奈良公園の鹿は公園内に鎮座する春日大社の神使であるとされ、春日大社創建の際、茨城県にある鹿島神宮の祭神・武甕槌命が白い神鹿に乗ってやってきたと伝えられている。鹿達は現在野生の動物として生息しており、その数は約1200頭ほどで国の天然記念物にも指定されている。



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本日の掲句は、そんな様子を見ながら詠んだ句だが、松尾芭蕉の以下の句の替え句でもある。

     菊の香や奈良には古き仏たち


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この句は、「菊の香」「奈良」「古き仏」という三つの要素の取り合わせが絶妙であると言われ、古都奈良の秋の風情を格調高く表現している。



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尚、掲句上五の「紅葉散る」は冬の季語だが、散っていたのは、ほとんどが「南京櫨(なんきんはぜ)」。「楓(かえで)」の方は、まだ紅葉に至っていないものが多かった。

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*南京櫨
イメージ 7帰り際に東大寺廬舎那仏(るしゃなぶつ)を見てきたが、座高約15m(マンションの5階)。何度見てもその威容に圧倒される。


*東大寺廬舎那仏
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