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Channel: 写真・俳句ブログ:犬の散歩道
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小春日やセージは清く美しく

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■ 小春日やセージは清く美しく
                                        ( こはるびや せーじはきよく うつくしく )


イメージ 1近辺を歩いていると、それほど派手ではないが唇形の可愛いらしい花をつけている草花を時々見かける。名前は「チェリーセージ」。

この花、花期が非常に長く5月頃から咲いているが、花の少ない今頃になると大変よく目につくようになる。

本日の掲句は、その花を植物園で改めて見た時に詠んだ句。

閑散とした園内にあって、花の赤色がよく映えていた。「小春日」は冬の季語。「チェリーセージ」は季語になっていない。

*「小春」は、初冬の、穏やかで暖かい春に似た日和が続くころ。また、陰暦10月の異称。「小春日」は、そのころの穏やかな日。また、その日ざし。

尚、中七の「セージ」から「政治」を連想して読むと違ったイメージの句になる。世界や日本の現状においては望むべくもないが。



イメージ 2

チェリーセージは、シソ科アキギリ属(サルビア属)の宿根草。原産地はメキシコ。観賞用ハーブとしてよく植えられる。

*ハーブ:一般的に料理の香り付けや保存料、薬、香料、防虫などに利用されたり、香りに鎮静・興奮などの作用がある有用植物。

イメージ 3花期は5月~11月。枝分かれした茎先や葉の脇から唇形の花を穂状に咲かせる。花色は赤、ピンク、白、紫など豊富。

名前は、葉を揉むと、サクランボのような甘い香りがすることからつけられたとのこと。

イメージ 4▼▼
                                  【チェリーセージ:ホットリップス】
イメージ 5改良品種の「ホットリップス」は、赤と白のツートンカラーになるのが特徴で、赤と白の割合は、気温によって変化する。

これについては、かつて以下の句を詠んだ。


 冬うららアイドルのごと
           ホットリップス









イメージ 6













ところで、「セージ」が付く花は他にもいろいろある。しかも、「セージ」が付く花は大概「サルビア」の付く別名を持つ。これは、「セージ」がラテン語の「サルビア」の英名であることによる。、それゆえ、チェリーセージ」にも、「サルビア・ミクロフィラ」という別名がある。

以下には、今も身近で見られる「セージ」「サルビア」のつく草花を写真のみ掲載しておきたい。

【メドーセージ】 (サルビア・グァラニティカ)
イメージ 7
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【アメジストセージ】 (サルビア・レウカンサ)
イメージ 8「チェリーセージ」は季語になっていないので、詠まれた句はほとんどない。よって参考句は割愛する。

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