人知れず逢魔が時の夕化粧
■ 人知れず逢魔が時の夕化粧 (ひとしれず おうまがときの ゆうげしょう)一日花の場合、大概朝早くから開花し、夕方になると萎むものが多いが、中には夕方を選んで咲く花がある。 その一つが、今日取り上げる「白粉花(おしろいばな)」である。大体4時過ぎ頃から咲きだすことから、別名で「夕化粧(ゆうげしょう)」とも言われている。...
View Articleカラフルな林のごとく羽毛鶏頭
■カラフルな林のごとく羽毛鶏頭 ( からふるな はやしのごとく うもうけいとう )秋を代表する草花として、よく「秋の七草」が挙げられるが、それ以外で忘れてならないのは、今日取り上げる「鶏頭(けいとう)」。...
View Article地味系の我が世の春の花野かな
■ 地味系の我が世の春の花野かな ( じみけいの わがよのはるの はなのかな ) ▼姫昔蓬(ひめむかしよもぎ)▼ 俳句で「花」と言えば桜を指し、春の季語になっているが、「花野(はなの)」はどうだろう。...
View Article川風に久方ぶりの仙人草
■ 川風に久方ぶりの仙人草 ( かわかぜに ひさかたぶりの せんにんそう )かつて、近くの川辺の灌木上に繁茂していた仙人草(せんにんそう)。数年前に、その灌木が伐られ、仙人草も駆除されたため、ここ数年見る機会がなかったが、先日、別の川辺でお目にかかった。...
View Article▼本日よりブログを一時中断します
本日より小旅行に出かけますので、ブログは一時中断したいと思います。 また、コメント等の返信もできませんので、ご了承ください。尚、来週の月曜日から通常通り(土日除く)ブログを再開する予定ですので、引き続きご愛顧くださいますようお願いいたします。 取り急ぎお知らせまで。
View Article■奥熊野 二句
■ 奥熊野 二句先週末、一泊二日のバスツアーに行ってきた。今日と明日は、その報告も兼ね、そこで詠んだ句と写真を添えた記事を掲載したい。 ○ 八咫烏笑う熊野の秋古道 ( やたがらす わらう くまのの あきこどう...
View Article▼本日よりブログを再開します
先週木曜日よりブログを一時中断してましたが、本日よりブログを通常通り(土日休稿)再開したいと思います。 今後も、俳句と写真と関連文などをまとめた記事を掲載していきたいと思いますので、引き続きご愛顧くださいますよう宜しくお願いいたします。
View Article■鬼ヶ城 二句
■ 鬼ヶ城 二句 ○ 秋怒涛えぐる巌や鬼ヶ城 ( あきどとう えぐるいわおや おにがじょう ) ○ 絶壁や秋草もなき鬼ヶ城 ( ぜっぺきや あきくさなき おにがじょう )バスツアー二日目は、近くの「湯の峰温泉街」を散策し、「飛雪(ひせつ)の滝」(写真後掲)を見て、昼頃に、この日のメインである「鬼ヶ城(おにがじょう)」へ行った。...
View Article祠立つ辻に無花果赤味さす
■ 祠立つ辻に無花果赤味さす ( ほこらたつ つじに いちじく あかみさす )先日、街中のある道を通った時に、地蔵菩薩を祀った祠のかたわらに無花果(いちじく)の木が植わっていて、幾つもの実が赤味をさしているのを見た。 完全に熟すまでには、まだ少し時間がかかりそうだが、緑色から暗紫色に変色し、近くへ寄ると甘酢っぱい匂いがしてきた。...
View Article白露にて露草いよよ艶めけり
■ 白露にて露草いよよ艶めけり ( はくろにて つゆくさ いよよ つやめけり )今日は、二十四節気の白露(はくくろ)に当たる。この日は、『暦便覧』で、「陰気やうやく重りて、露にごりて白色となれば也」と説明され、この日より秋はいよいよ本格的となり、野の草には露が宿るようになると言われている。...
View Article日暮れ前いい塩梅に酔芙蓉
■ 日暮れ前いい塩梅に酔芙蓉 ( ひぐれまえ いいあんばいに すいふよう ) 白色、紅色の芙蓉(ふよう)は、7月末ごろから咲いていたが、遅ればせながら「酔芙蓉(すいふよう )」も咲きだした。 この芙蓉は、朝方に白い花を咲かすが、昼前から薄紅(ピンク色)を帯び、昼過ぎからそれが濃くなって、日暮れ前の4時ぐらいには濃い紅色に変色する。...
View Article秋暑く未だ盛りのジニアかな
■ 秋暑く未だ盛りのジニアかな ( あきあつく いまださかりの じにあかな )先週の土曜日に、2週間ぶりに植物園に行ってきた。特に目新しものはなく、目を引いたのは、夏の最中から咲いているカンナ、ペチュニア、ベゴニア、サルビア、そして今日取り上げる「ジニア」など。...
View Article端境の花壇に掃溜菊盛る
■ 端境の花壇に掃溜菊盛る ( はざかいの かだんに はきだめぎく さかる )先日行った植物園には目新しいものはなかったと昨日のブログで記載したが、目を凝らして見れば、様々な小さな花が盛りを迎えていた。 今日取り上げる「掃溜菊(はきだめぎく)」もその一つで、土を起こした端境期の花壇に繁茂し、5mmほどの小さな花を咲かせていた。...
View Article秋の野は狐の孫の遊園地
■ 秋の野は狐の孫の遊園地 ( あきののは きつねのまごの ゆうえんち )昨日は、掃溜菊という小さい草花を取り上げたが、実のところ、秋の草花には小さい花をつけるものが非常に多い。 今日取り上げた「狐の孫(きつねのまご)」もその一つで、掃溜菊と同じくらい小さい、米粒ほどの花を咲かす。...
View Article白銀に靡く芒の河原かな
■ 白銀に靡く芒の河原かな ( しろがねに なびく すすきの かわらかな )今日取り上げる芒(すすき)だが、比較的年配の人は、「船頭小唄」や「昭和枯すすき」などの唄の影響で、何となく寂れた感じを持つ人も多いのではないか。 しかし、この芒の花は、尾花(おばな)とも呼ばれ、秋の七草の一つに数えらている。確かに、今頃の芒はすらっとしていて、真に絵になる風情がある。...
View Article水引の綾に絡まる御所の裏
■ 水引の綾に絡まる御所の裏 ( みずひきの あやにからまる ごしょのうら )先日、久しぶりに京都御苑に行ってきた。ここは、京都御所を取り囲む庭園で、かつては公家の方々が住まいしていた跡地である。...
View Article錦草その色どりぞ雅なる
■ 錦草その色どりぞ雅なる ( にしきそう そのいろどりぞ みやびなる )先の記事で、秋の草花には小さい花をつけるものが多いと記述し、これまで、「掃溜菊」「狐の孫」「盗人萩」「水引草」などを取り上げてきた。 今日は、それらの花よりもさらに小さい花をつける「錦草(にしきそう)」を取り上げたい。...
View Article