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Channel: 写真・俳句ブログ:犬の散歩道
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■奥熊野 二句

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■ 奥熊野 二句

先週末、一泊二日のバスツアーに行ってきた。今日と明日は、その報告も兼ね、そこで詠んだ句と写真を添えた記事を掲載したい。


        ○ 八咫烏笑う熊野の秋古道     
                        ( やたがらす わらう くまのの あきこどう )


イメージ 1このバスツアーは、行先が事前に知らされないミステリーツアーと称せられるものだが、バスに乗り暫くして、その向かう方向から奈良、和歌山方面だと察知した。

山間の道を走ること3時間。まず奈良県最南部の十津川村の「谷瀬のつり橋」(写真後掲)を渡る体験をし、「瀞峡めぐりの里熊野川」というレストランで昼食。
*谷瀬(たにぜ)*瀞峡(どろきょう)

その後、数時間バスでに乗り着いたのが、この日の主たる目的地の熊野本宮大社。

この神社は、今から2年前に訪れたことがあり、少々期待外れだったが、それでもガイドの丁寧な説明を聞き、改めて熊野信仰の奥深さを知った。

その時に詠んだのが掲句だが、この句に関しては、かなり説明を要する。




*熊野本宮大社の八咫烏
イメージ 2まず八咫烏(やたがらす)だが、これは、日本神話において、神武天皇を大和の橿原(かしはら)まで案内したとされており、導きの神として信仰されている三本足の烏。熊野大神(素盞鳴尊)に仕える存在として信仰されており、熊野のシンボルにもなっている。
                                  *日本サッカー協会シンボルマーク
イメージ 3更に、この八咫烏は、日本サッカー協会のシンボルマークにもなっている。

何故そうなったのかについては諸説あるようだが、Wikipediaによれば、大日本蹴球協会(日本サッカー協会の前身)創設に尽力した漢文学者・内野台嶺らの発案を基に、彫刻家・日名子実三のデザインにより、1931年(昭和6年)に採用されたものだそうだ。

天武天皇が熊野に通って蹴鞠をよくしたことにちなみ、よくボールをゴールに導くようにとの願いが込められているともいわれている。

おりしも、当日は、ワールドカップアジア最終予選の対オーストラリア戦があり、2対0で見事に勝利。そのことを「笑う」と表現した。

ちょっと無理のある句だが、ホテルのテレビでゆっくり観戦できたので、記念の句として残しておきたい。



*熊野本宮大社
イメージ 4*大斎原(おおゆのはら)
イメージ 5▼▼

    ○ 川中の露天に数多蜻蛉かな   
            ( かわなかの ろてんに あまた とんぼかな )

イメージ 6この日泊ったのは、熊野本宮大社にも近い川湯温泉(かわゆおんせん)のホテル。

この温泉地では、その名の通り、大塔川(おおとうがわ)の川底から絶えず70度以上の源泉が湧き出している。だから、スコップで河原を掘ればマイ露天風呂ができる。

特に冬場は川を堰き止めて「仙人風呂」という大露天風呂がが作られる。男女混浴だが、水着の着用が必要とのこと。

掲句は、その仙人風呂でなく、ホテルが設置している露天風呂に入った時に詠んだ句。まだ日が暮れる前の時間帯だったので、赤蜻蛉がたくさん飛ぼかっているのがよく見えた。








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イメージ 10【おまけ】谷瀬のつり橋
イメージ 11谷瀬のつり橋
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