走り根が掴む落葉の地球かな
■ 走り根が掴む落葉の地球かな ( はしりねが つかむおちばの ちきゅうかな )先日ある古いお寺の参道を歩いた時に、大きな杉の木の根が土の上を這っているのを見た。 見たと行っても、何度も見ている光景なのだが、この根のことを何と言うか知らなかったのでネットで調べてみた。...
View Articleまた一葉落とし真の裸木に
■ また一葉落とし真の裸木に ( またひとは おとし まことの はだかきに )先週の土曜日、例により2週間ぶりに植物園に行ってきた。さすがに12月ともなると花壇の花も少なく、目につくのは盛りを過ぎた紅葉と枯葉を落とした裸木ばかり。...
View Article■裸木 二句
■ 裸木 二句ちょっとしつこいかも知れないが、今日も昨日に続いて「裸木」を取り上げたい。 ○ 公園や裸の木々と裸婦の像 ( こうえんや はだかのきぎと らふのぞう )この句は、植物園の入口から少し奥に入ったところで見た景を詠んだもの。裸木と裸婦像との取り合わせが面白いと思って詠んだ。...
View Article池の面に赤き陰影冬紅葉
■ 池の面に赤き陰影冬紅葉 ( いけのもに あかきいんえい ふゆもみじ )二日続けて「裸木」を取り上げたが、実はまだ、紅葉もかなり残っていた。ただ、大分色あせてきた感じがした。 11月中は、まだ紅葉の盛りだったので、秋の季語の「紅葉」を使っていたが、12月からは冬の季語「冬紅葉(ふゆもみじ)」を使用していきたい。...
View Articleその芯に小宇宙ありポインセチア
■ その芯に小宇宙ありポインセチア ( そのしんに しょううちゅうあり ぽいんせちあ )先週行った植物園には、目新しい花は咲いていなかったが、たまたま観覧温室で「ポインセチア展」が開催されていたので入室してみた。...
View Article冬川に番長のごとく大鷭
■ 冬川に番長のごとく大鷭 ( ふゆがわに ばんちょうのごとく おおばん )12月に入り、鴨川などの水辺に鴨などの水鳥がかなり増えてきた感じがする。そんなおり、時々出かける岡崎公園の疏水を見に行った。 当日は、マガモ、カルガモ、キンクロハジロ、ヒドリガモ、オナガガモなどいつも来る水鳥が集結していたが、それらに混じって新たにオオバンが見られた。...
View Article■嵐山・嵯峨 二句
■ 嵐山・嵯峨 二句冬季は花の少ない時期であり、主として花の句を詠んでいる者は、どうしてもネタ切れになる。そこで、先週の土曜日、久しぶりに嵐山・嵯峨野の方に行ってきた。今日と明日は、そこで拾った句と何枚かの写真を掲載したい。 ○ 冬紅葉くすみ暮れ行く嵐山 ( ふゆもみじ くすみくれゆく あらしやま...
View Article■嵐山・嵯峨野(2) 二句
■ 嵐山・嵯峨野(2) 二句本日も昨日に続いて、嵐山・嵯峨野で拾った句と写真を掲載したい。 ○ 落柿舎はまだ数多なる残り柿 ( らくししゃは まだあまたなる のこりがき...
View Article実万両足るを知りたる姿かな
■ 実万両足るを知りたる姿かな ( みまんりょう たるをしりたる すがたかな )昨日、一昨日は、嵐山・嵯峨野を散策した時に得た句と小景写真を掲載したが、その他にもいくつかの寺社の庭などを観覧した。 時節柄、花はほとんど咲いていなかったが、時折目に入ってきたのは、南天、万両、千両などの赤い実。...
View Article若冲の錦市場や歳の市
■ 若冲の錦市場や歳の市 ( じゃくちゅうの にしきいちばや としのいち )京都市の中心街と言えば、四条河原町界隈なのだが、そこに新京極、寺町京極という京都で最も大きい商店街が南北に並走してある。そして、それらと交わるように錦市場(にしきいちば)という、昔ながらの商店が並ぶ通りが東西に通っている。...
View Article葉牡丹の渦にきらめく滴みゆ
■ 葉牡丹の渦にきらめく滴みゆ ( はぼたんの うずにきらめく しずくみゆ )先週の土曜日は、例により2週間ぶりに植物園に行ってきた。今頃は、ほとんど花が咲いていないだろうと思いつつ、こういう時期にも一度は行っておこうと思って行ってきた。 状況は、まさに予想通りで花らしい花と言えば山茶花ぐらいで、花壇も土が掘り起こされている状態だった。...
View Article一両と言えど大金蟻通し
■ 一両と言えど大金蟻通し ( いちりょうと いえばどたいきん ありどおし )現在、花があまり見られない代わりによく目にするのが、赤い実をつけた植物。本ブログでも、南天、万両、千両などを既に取り上げた。その他にも高木のピラカンサやクロガネモチなどが木全体に赤い実をつけている。...
View Articleまーだまだ光を放つ枯芒
■ まーだまだ光を放つ枯芒 ( まーだまだ ひかりをはなつ かれすすき )枯芒(かれすすき)といえば、河原などで風に揺られ、蕭条たる情景を思い浮かべるかもしれない。それは、カラオケなどで時々聞く「船頭小唄」「昭和枯れすすき」の影響と思われる。 「船頭小唄」は、「おれは河原の枯れすすき 同じお前も枯すすき …...
View Article碧落に赤冴え冴えとピラカンサ
■ 碧落に赤冴え冴えとピラカンサ ( へきらくに あかさえざえと ぴらかんさ )赤い実をつける植物で、近辺でも時々目にするようになったのがピラカンサ。この木は南天よりも高木で、木全体が赤く燃えるがごとく多くの実を付ける。...
View Article川べりに日本水仙二三輪
■ 川べりに日本水仙二三輪 ( かわべりに にほんずいせん にさんりん )先日近辺を散歩した時、川べりに日本水仙の花が数輪咲いているのを見付けた。本日の掲句は、その様子をそのまま詠んだ句である。 中七で敢えて「水仙」でなく「日本水仙」を使ったのは、派手さを好まず、慎ましやかな「日本女性」をイメージしたため。...
View Articleとの曇り払い清めよ花八つ手
■ との曇り払い清めよ花八つ手 ( とのぐもり はらいきよめよ はなやつで )この時期に咲く花として忘れてならないのは「八つ手」の花。ぱっと見、花とは思えないが、子細に見れば小さい花が寄り集まって、球状の花を形成していることが分かる。...
View Article▼来年の4日まで投稿を中断します。
今年も残すところあと数日となりました。本年は昨年以上に多くの方々にご訪問いただき、またコメントをいただきました。まことにありがとうございました。...
View Article▼本日よりブログを再開します
新年明けましておめでとうございます。この年末年始はブログを一時中断してましたが、本日よりブログを通常通り(土日休稿)再開したいと思います。本年も、俳句と写真と関連文などをまとめた記事を掲載していきたいと思いますので、引き続きご愛顧くださいますよう宜しくお願いいたします。
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