我もまた切磋琢磨や力芝
■ 我もまた切磋琢磨や力芝 ( われもまた せっさたくまや ちからしば ) 先日ある公園の草地で、黒紫色のブラシのような花穂をつけた野草が群生しているのを見た。...
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■ 水色のただ真青なる空の秋 ( みずいろの ただまさおなる そらのあき ) ここ数日は、まさに秋晴れというに相応し天気が続いている。空は、真っ青で雲一つなく澄みきっている。夏であれば、暑くて長く空を仰いでおられないが、今はそれほどでもない。特に朝方は涼しく清々しい。...
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■ 校門の木犀金に匂いける ( こうもんの もくせい きんに においける ) 最近、周辺を歩いていると、生垣や庭木などあちらこちらから金木犀(きんもくせい)の甘い香りが漂ってくる。...
View Article秋深しモネも真似たるジャポニスム
■ 秋深しモネも真似たるジャポニスム ( あきふかし もねもまねたる じゃぽにすむ ) 今、京都市美術館の方で、「ボストン美術館 華麗なるジャポニスム 印象派を魅了した日本の美」という展示会が開催されている。前々から興味があったので、先週の土曜日に行ってきた。...
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■ 箒木の穂にちりちりと塵の花 ( ほうきぎの ほにちりちりと ちりのはな ) 先日、大きな筆の先を逆さまにしたような、こんもりとした植物が色づいているのを見た。その形が箒にも似ているということで箒木(ほうきぎ)と言われている。近づいて見ると、塵のようなピンク色の花が茎全体に咲いていた。...
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■ 艶やかに咲きて俯くダリアかな ( あでやかに さきてうつむく だりあかな ) ダリアは夏の花というイメージが強いが、先日植物園に行っ時には、まだ大輪の花を咲かせていた。...
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■ 見渡せば川辺あまねく泡立草 ( みわたせば かわべあまねく あわだちそう ) 先日鴨川を散策した時に、あることに気が付いた。それは、川岸に咲いている花が、全て背高泡立草((せいたかあわだちそう)だということである。...
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■ 暮れの秋げそにも見ゆるたこの足 ( くれのあき げそにもみゆる たこのあし ) 本日の掲句を読まれて、何を言っているのか分からないという人も結構いるのではないかと思う。...
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■ ほととぎす待ては木陰に数多咲き ( ほととぎす まてはこかげに あまたさき ) 杜鵑草(ほととぎす)の花が、何時も咲いていたところになかなか咲かないので、どうしたのだろうと思っていたところ、先日行って見たら、沢山の花が茎にずらりと並んで咲いていた。本日の掲句は、その時のことを詠んだ句で、過去に詠んだ句を多少改作したものである。...
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