ペチュニアのぺちゃくちゃと咲く花壇かな
■ ペチュニアのぺちゃくちゃと咲く花壇かな ( ぺちゅにあの ぺちゃくちゃとさく かだんかな )今日取り上げる「ペチュニア」は、如何にも花壇の花という感じであり、今やガーディニングには欠かせない花である。 近辺でも、プランターなどに植えている方が多く、植物園や公園などに行けば、様々な種類のものが楽しめる。...
View Articleもののけの棲む屋久杉のカオスかな
■ もののけの棲む屋久杉のカオスかな ( もののけの すむ やくすぎの かおすかな )先の日曜日から昨日まで鹿児島県の屋久島を巡るツアーに行ってきた。本日から三日間は、その報告を兼ねて、そこで詠んだ句と写真を添えた記事を掲載したい。...
View Article屋久島の万緑を裂く古滝かな
■ 屋久島の万緑を裂く古滝かな ( やくしまの ばんりょくをさく こたきかな ) ▼大川の滝屋久島は面積では淡路島よりも少し小さく、鹿児島では奄美大島に次いで2番目、全国では7番目の島だそうだ。...
View Article浜木綿や波平らかに東シナ海
■ 浜木綿や波平らかに東シナ海 ( はまゆうや なみたいらかに ひがししなかい )今回の二泊三日のツアーでは、宮之浦地域nにある海辺のホテルに連泊した。海岸に面した庭には、様々な植物が植えてあったが、特に目を引いたのが浜木綿(はまゆう)の花。...
View Article一雨が恋しき様や額の花
■ 一雨が恋しき様や額の花 ( ひとあめが こいしきさまや がくのはな )近辺の紫陽花の蕾が綻び初め、少し色づいてきたので、時々行くお寺の紫陽花の状況はどうかと思い行ってみた。 この寺には、それほど広くない裏庭に何株もの紫陽花が植えてあるが、毬のような花をつける西洋紫陽花の方は、まだほとんどが蕾のままだった。...
View Article待ち焦がれ火照る蛍袋かな
■ 待ち焦がれ火照る蛍袋かな ( まちこがれ ほてる ほたる ぶくろかな )近畿地方も6月7日に梅雨入り宣言したばかりだが、一向に雨が降らない。向こう一週間の天気予報を見ても雨が降る気配はなく、しかも、最高気温が30℃を超える真夏日になるとのこと。...
View Article突風に栴檀の花は散らずあり
■ 突風に栴檀の花は散らずあり ( とっぷうに せんだんのはなは ちらずあり )今日取り上げる「栴檀(せんだん)」の木は街路や公園に結構植えてあるが、その花については、あまり知られていないかも知れない。 というのは、栴檀の木は高木で、白い小さい花を密集させて咲かすのだが、それが頭上高くにあるため、気づかないことが多い。...
View Articleどくだみは毒か薬か背戸の道
■ どくだみは毒か薬か背戸の道 ( どくだみは どくかくすりか せどのみち )現在、「どくだみ」の花が、道端や川辺、公園、空地など方々で見られる。 名前が文字通り毒々しいので、誰もが直ぐに覚えたのではないかと思うが、何故、その名がつけられたのか。...
View Article日を仰ぎ立ちてこそあれ立葵
■ 日を仰ぎ立ちてこそあれ立葵 ( ひをあおぎ たちてこそあれ たちあおい )先日、ある道路沿いの土手で、数本の立葵(たちあおい)が花を咲かせているのを見た。かつては、方々で見られた立葵なのだが久しぶりに見た感じがする。 本日の掲句は、その立葵が真っすぐに立って、茎に沿って縦に花を咲かせているのを見て詠んだ句である。...
View Articleとこしえの平和願いつ君が代蘭
■ とこしえの平和願いつ君が代蘭 ( とこしえの へいわねがいつ きみがよらん )もう2週間も前になるが、植物園で何本ものユッカ蘭が、卵ぐらいの白い花を鈴なりに咲かせているのを見た。この花の別名は、「厚葉君が代蘭(あつばきみがよらん)」。 この重々しい名前は、学名の「Yucca...
View Article連発の花火のごとく松葉菊
■ 連発の花火のごとく松葉菊 ( れんぱつの はなびのごとく まつばきく )先日、近くのコンビニエンスストアの駐輪場の片隅に松葉菊(まつばぎく)が群れ咲いているのを見た。 今の時期、松葉菊は方々に咲いていて、特に珍しいものではないが、ここで見たものは、太陽の光を反射し、ひときわ輝いて見えた。...
View Article世の習い諸行無常の沙羅の花
■ 世の習い諸行無常の沙羅の花 ( よのならい しょぎょうむじょうの さらのはな )先日、時々行くお寺「真如堂」の庭で「沙羅双樹(しゃらそうじゅ)」の花を見た。 沙羅双樹と言えば、学校でも習った平家物語の以下の一節を思い出す人も多いのではないだろうか。 祗園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり...
View Article涼風や右に左に白蝶草
■ 涼風や右に左に白蝶草 ( すずかぜや みぎにひだりに はくちょうそう )今日取り上げる「白蝶草(はくちょうそう)」は、その名の通り、白い蝶のような花を咲かす。 先日いった植物園の「四季彩の丘」では、その草花が、盛り土された一画を覆うように群生していた。...
View Article主なき家や盛りの濃紫陽花
■ 主なき家や盛りの濃紫陽花 ( あるじなき いえや さかりの こあじさい )紫陽花(あじさい)が今、至る所で満開になっている。特に、毬上に咲く本紫陽花(西洋紫陽花)は、色とりどりの花を咲かせ華やかである。 本日の掲句は、その紫陽花が、ある廃家の庭に咲いているのを見て詠んだ句である。「濃紫陽花(こあじさい)」は、いうまでもなく夏の季語。...
View Article大学や八重の梔子二つ三つ
■ 大学や八重の梔子二つ三つ ( だいがくや やえのくちなし ふたつみつ )同じ種類の花でも、一重と八重など咲き方に違いがあり、見た印象がかなり違うものがある。 今日取り上げる「梔子(くちなし)」もその一つ。一重のものは端正で清楚な感じだが、八重のものはふくよかで馥郁(ふくいく)たる感じがする。...
View Article楠若葉つくるドームの闇深し
■ 楠若葉つくるドームの闇深し ( くすわかば つくるどーむの やみふかし )今日あたりから、若干雨が降るらしく、少しは梅雨らしくなるようだ。 さて、本日は、1週間ほど前に行った植物園の楠(くすのき)並木について取り上げたい。...
View Article悪なすび悪びれもせず咲く街路
■ 悪なすび悪びれもせず咲く街路 ( わるなすび わるびれもせず さく がいろ )たまたま用事があって通りかかった大通りの歩道脇に、「悪茄子(わるなすび)」が薄紫色の花を咲かせていた。...
View Articleこの「蒸し」を取ってくれんか虫取撫子
■ この「蒸し」を取ってくれんか虫取撫子 ( この「むし」を とってくれんか むしとりなでしこ )今日取り上げる「虫取撫子(むしとりなでしこ)」の名前を知った時は少々驚いた。 花を見ずに、この名前を聞けば、恐らく食中植物を想像すると思うが、実際の花姿は至って可憐な感じ。...
View Article整いし紅蓮一花に瞠目す
■ 整いし紅蓮一花に瞠目す ( ととのいし ぐれんいっかに どうもくす )先週の土曜日、例により2週間ぶりに植物園に行ってきた。 もうそろそろ蓮(はす)の花が咲いているのではと期待して行ったが、咲いていたのはまだ数えるほど。 ただその中に、しっかりと整った花を咲かせている紅の蓮があり、その美しさに魅了された。...
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