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Channel: 写真・俳句ブログ:犬の散歩道
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浜木綿や波平らかに東シナ海

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■ 浜木綿や波平らかに東シナ海 
                  ( はまゆうや なみたいらかに ひがししなかい )

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今回の二泊三日のツアーでは、宮之浦地域nにある海辺のホテルに連泊した。海岸に面した庭には、様々な植物が植えてあったが、特に目を引いたのが浜木綿(はまゆう)の花。

浜木綿は、これまでも何度か目にしたことがあるが、浜辺に咲いているのを見たのは初めて。名に浜がついているだけに、しっかりと周囲に溶け込んでいた。

本日の掲句は、その花と東シナ海の取り合わせで詠んだ句である。

バスガイドが、屋久島は海に囲まれているが、その海というのは「東シナ海」であると説明していたのを思い出して詠んだ。

中七の「波平らかに」は、もう少し南西では時々大波が立っていることを意識したもの。「浜木綿」は夏の季語。

ところで、日本海、太平洋と違って、東シナ海というのはあまり聞くことがない。一体どこからが東シナ海なのか。

念のため、その境界をネットで確認すると以下の説明があった。

最北端は、鹿児島最南端大隈半島、佐多岬。ここから海を割って種子島の北(喜志鹿崎)へ。そして島の最南端、門倉岬から南下し、喜界島北端(トンビ崎)から上陸し最南端シツル崎へ。そして一気に沖縄本島まで進む。更に宮古島の平安名崎をかすめ、波照間島最南端からは北に進路を変え、与那国島最西端の西崎を抜けて、台湾に行き着く。(下図参照)

(ネットより)
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尚、屋久島について言えば、種子島の西側にあるので、完全に東シナ海の中にあることになる。因みに、沖縄本島、宮古島、波照間島、与那国島は、二つの海の境界線上にある。


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一方、浜木綿は、ヒガンバナ科ハマオモト属の多年草。原産地は日本、韓国。千葉県南部の房総半島から沖縄の広い範囲に自生している。

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花期は6月~9月。太い花茎の先に香りのよい白花を10数個開く。6枚の花被片は細長く、そり返っている。花は夕方から開き始め、深夜に満開になる。

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名前は、花が神事のときに使われる木綿(ゆう)という布に似ており浜辺でよく見かけることからつけられた。別名を浜万年青(ハマオモト)という。

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「浜木綿」を詠んだ句は結構ある。以下には、ネットで見つけたものをいくつか選んで掲載した。

【浜木綿の参考句】
浜木綿の切先たてし蕾かな (清崎敏郎)
浜木綿に夕風とどく駅ホーム (加藤あき江)
浜木綿やひとり沖さす丸木舟 (福永耕二)
浜木綿の咲いて鴎のゐない海 (今井杏太郎)
浜木綿や朝の帆頷きつつすすむ (飯島晴子)

今回のツアーでは、他にも「白谷雲水峡」「永田いなか浜」などいくつかの観光名所を訪れたが、記事が重複することもあり割愛する。

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【付録】屋久島は、亜熱帯から亜寒帯に及ぶ多様な植物が生育していることでも知られている。以下には、その中のいくつかにつき写真だけ掲載しておきたい。

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