原っぱは姫踊子草の総踊り
■ 原っぱは姫踊子草の総踊り ( はらっぱは ひめおどりこそうの そうおどり )今日取り上げる「姫踊子草(ひめおどりこそう)」は、現在、野原、川辺、道端など至るところで見られる。 この野草には、名前に「姫」がついているが、別に「踊子草」という野草があり、それよりも小さいという意味でつけられた。...
View Article種漬花咲けば始まる野良仕事
■ 種漬花咲けば始まる野良仕事 ( たねつけばな さけばはじまる のらしごと )野に出れば、だんだんと春の野草の花も咲きだしてきた.。今日は、よく目にする草だが、名前が知られていないと思われる野草「種漬花(たねつけばな)」を取り上げたい。...
View Article古梅には枝ぶりという格があり
■ 古梅には枝ぶりという格があり ( こばいには えだぶりという かくがあり )昨日、近くに用事があり、久しぶりに京都御苑に行ってきた。広大な敷地であり、人も疎らで閑散としていたが、ある一画で大きな梅の木が、今が盛りと満開になっているのに出あった。...
View Article突として響く初音の美空かな
■ 突として響く初音の美空かな ( とつとして ひびくはつねの みそらかな )先週の金曜日の朝、いつもの散歩道で鶯(うぐいす)の初音(はつね)を聞いた。 その日は、透き通った青空も見え、清々しい気分で歩いていた。すると、突然、澄んだ鶯の声が上方から聞こえてきた。...
View Article塀越しに陽気ふりまくミモザかな
■ 塀越しに陽気ふりまくミモザかな ( へいごしに ようきふりまく みもざかな )昨日は春分の日、彼岸の中日で、日に日に春らしくなってきている。花の方も梅の花の後を追うように様々な花が咲きだしてきた。 特に今頃は、黄色い花も多く咲き始めるが、その先駆けのように「ミモザ」が方々で見られるようになってきた。...
View Articleお社の甍飾るや大椿
■ お社の甍飾るや大椿 ( おやしろの いらかかざるや おおつばき )椿の木の樹高は2~3mぐらいというイメージを持っていたが、先日訪ねたある神社の椿を見て認識を改めた。 その神社は、訪ねる人も少なく古く寂れた感じの神社だが、椿の木が何本も植えられていて、今沢山の花を咲かせている。...
View Article山川の荒れ地にぞ生う仏の座
■ 山川の荒れ地にぞ生う仏の座 ( さんせんの あれちにぞおう ほとけのざ )今日は彼岸明けの日に当たり、だんだんと周辺は春らしくなってきた。特に、道端や公園などに生える野草の花も次々と開花しだしてきている。...
View Article先代が愛でし山茱萸黄を散ず
■ 先代が愛でし山茱萸黄を散ず ( せんだいが めでしさんしゅゆ きをさんず )今近辺を歩くと、あるお宅の小さい庭に植えてある「山茱萸(さんしゅゆ)」の花が満開になっているのが見られる。 この家の人とは面識がないが、確か数年前には忌中の札が玄関に貼ってあった。多分ご主人が亡くなったものと思われる。...
View Article半咲きの寒緋桜は微妙にて
■ 半咲きの寒緋桜は微妙にて ( はんさきの かんひざくらは びみょうにて )桜の種類には、冬に咲く冬桜、寒桜があり、そして早春に咲く桜、そして仲春から晩春に咲く桜など多くのものがある。 聞くところによると、その種類は200種類とも300種類とも言われている。咲き方も一重、八重のもの、枝垂れるものなどいろいろある。...
View Article原っぱは姫踊子草の総踊り
■ 原っぱは姫踊子草の総踊り ( はらっぱは ひめおどりこそうの そうおどり )今日取り上げる「姫踊子草(ひめおどりこそう)」は、現在、野原、川辺、道端など至るところで見られる。 この野草には、名前に「姫」がついているが、別に「踊子草」という野草があり、それよりも小さいという意味でつけられた。...
View Article川端に芽吹く柳の風やわし
■ 川端に芽吹く柳の風やわし ( かわばたに めぶくやなぎの かぜやわし ) 最近、川端の枝垂柳(しだれやなぎ)の緑色がどんどん増してきた。近づいて見ると、いくつもの小さな花穂が枝にくっついている。 柳の花は、葉と同じ色なので全く目立たないが、ちゃんとあるんだということを知り、かつて以下の句を詠んだ。 柳にもちゃんと緑の花が咲く...
View Articleみそかすもぼろかすもなくクロッカス
■ みそかすもぼろかすもなくクロッカス ( みそかすも ぼろかすもなく くろっかす )先日植物園に行った時、ある一画に色とりどりのクロッカスの花が咲き乱れていた。このクロッカスも春の代表的な草花で、公園の花壇などでよく見かける。...
View Articleそよ風にゆーらりゆらり土佐水木
■ そよ風にゆーらりゆらり土佐水木 ( そよかぜに ゆーらりゆらり とさみずき )先日行った植物園には、土佐水木(とさみずき)の木が何か所かに植えてあって、丁度満開になっていた。 土佐水木の花は、いくつもの黄色い小花が房状に垂れ下がるように咲く。それが、風に吹かれてゆらゆら揺れているのが何とも心地良い。...
View Article白無垢の衣のごときや白木蓮
■ 白無垢の衣のごときや白木蓮 ( しろむくの きぬのごときや はくもくれん )先の土曜日から4月入り。京都でも方々で「桜まつり」が行われたが、3月31日に開花宣言が行われたばかりで、近辺の桜は、まだほとんどが莟のまま。...
View Article賑やかにムスカリ群るる川辺かな
■ 賑やかにムスカリ群るる川辺かな ( にぎやかに むすかりむるる かわべかな )この時期、地中からにょきにょきと茎を伸ばして生えてくるものと言えば、すぐに思い浮かぶのが土筆(つくし)。 しかし、この土筆も、近辺ではなかなか見られなくなった。その代わりと言っては何だが、「ムスカリ」を川べりで時々見るようになった。...
View Articleたとうれば怒涛の飛沫雪柳
■ たとうれば怒涛の飛沫雪柳 ( たとうれば どとうのしぶき ゆきやなぎ )開花を心待ちにしていた近辺の桜も、昨夜から今朝にかけて一斉に咲き出し、一挙に五分咲きぐらいになってきた。...
View Article二股は悪しされど三椏は美し
■ 二股は悪しされど三椏は美し ( ふたまたはあし されど みつまたはうまし )今日取り上げる三椏(みつまた)の花は、数週間前から莟が綻び始めたが、今ちょうど満開を迎えている。...
View Article連翹の黄色が好きと幼子が
■ 連翹の黄色が好きと幼子が ( れんぎょうの きいろがすきと おさなごが )春に黄色の花を咲かせる花木は多く、本ブログでも、これまでに以下のものを取り上げてきた。 万作(まんさく)、黄梅(おうばい) 柊南天(ひいらぎなんてん)、ミモザ 山茱萸(さんしゅゆ)、三椏(みつまた) 土佐水木(とさみずき)...
View Article一花だに零さぬ万朶の桜かな
■ 一花だに零さぬ万朶の桜かな ( いっかだに こぼさぬ まんだの さくらかな )近辺の桜並木の桜=染井吉野(そめいよしの)も遂に満開になった。本日の掲句は、その様子を詠んだ句である。「桜」はいうまでもなく春の季語。*だに:さえ、すら。*万朶(まんだ):多くの花の枝、まだは多くの花。...
View Article初恋の甘き思い出チューリップ
■ 初恋の甘き思い出チューリップ ( はつこいの あまきおもいで ちゅーりっぷ )先週の土曜日、例によって2週間ぶりに植物園に行ってきた。空は曇っていて雨が心配だったが、訪れた昼頃は幸いなことに雨が降らなかった。...
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