川風も涼し赤花夕化粧
■ 川風も涼し赤花夕化粧 ( かわかぜも すずし あかばな ゆうげしょう ) 昨日に続き、今日も、身近な野草を紹介したい。その名前は、赤花夕化粧(あかばなゆうげしょう)。少々艶っぽい名前だが、今、空地や道端など様々な場所に根を下ろし、薄紅色の可憐な花を咲かせている。...
View Article揺蕩える松葉海蘭夏の海
■ 揺蕩える松葉海蘭夏の海 ( たゆたえる まつばうんらん なつのうみ ) よく散歩する疏水沿いの土手で、20cm~60cm程の細長い茎を伸ばし、その先端に1cm程度の可憐な青紫色の花をつけている草花をよく見かける。名前は、松葉海蘭(まつばうんらん。最近、あるブログを見て、その名前を知った。記事によると、名前は、葉の形が松葉、花が海蘭(うんらん)...
View Articleもじゃもじゃのなんじゃもんじゃが雪のごと
■ もじゃもじゃのなんじゃもんじゃが雪のごと ( もじゃもじゃの なんじゃもんじゃが ゆきのごと ) 「なんじゃもんじゃ」とは、一葉たご(ひとつばたご)という植物の異名である。明治時代、東京の青山練兵場(今の明治神宮外苑)の道路沿いにこの木があり、名前がわからなかったので 「何の木じゃ」とか呼ばれているうちに、...
View Article■芍薬 二句
■芍薬 二句 ○ 立ち並ぶ綺麗どころや芍薬園 ( たちならぶ きれいどころや しゃくやくえん ) ○ 芍薬や噂たがわぬ立ち姿 ( しゃくやくや うわさたがわぬ たちすがた ) 昔から、美しい女性の容姿や立ち居振る舞いを形容する言葉として、「立てば芍薬(しゃくやく) 座れば牡丹(ぼたん)...
View Article■空木尽くし 二句
■空木尽くし 二句 ○ 箱根谷梅花桜の空木かな ( はこねだに ばいかさくらの うつぎかな ) ○ 空木咲く丸葉衝羽根更紗姫 ( うつぎさく まるばつくばね さらさひめ...
View Article夏の土手花の小さき鬼野芥子
■ 夏の土手花の小さき鬼野芥子 ( なつのどて はなのちいさき おにのげし ) 芥子という漢字には、「かいし」、「からし」、「けし」という三つの読み方がある。この内、「かいし」は、芥子菜(からしな)の種子で、「からし」は、芥子菜の種子を粉末にしたものをいう。...
View Article見上げみる栴檀ことに芳しき
■ 見上げみる栴檀ことに芳しき (みあげみる せんだんことに かんばしき) 何度もその前を通っているのに、見過ごしているものが結構ある。今日紹介の栴檀(せんだん)の花も、よく行く図書館の近くの公園で咲いていたのに長い間気づかなかった。十数メートルもある大木だというのに。...
View Articleカルミアや小さき日傘数多なり
■ カルミアや小さき日傘数多なり ( かるみあや ちいさきひがさ あまたなり ) 植物の花には、非常に面白い形や色合いのものがある。本日紹介するカルミアもその一つで、最初見た時は、その色、形、柄が何かに似ていると思った。 何だろうと考えて思い当たったのが日傘、パラソルである。本日掲載した写真を見れば納得いただけると思うが、丁度逆さに開いたような感じである。...
View Article白蝶草群れ咲く丘に夏の蝶
■ 白蝶草群れ咲く丘に夏の蝶 ( はくちょうそう むれさくおかに なつのちょう ) 先日植物園に行ったとき、小高く盛り土した所に、白蝶草(はくちょうそう)が群生しているのを見た。この花は、その名の通り、白い蝶のような形をしていて、時折吹く風に大きく揺れていた。...
View Articleどくだみは強し廃屋に咲き乱る
■ どくだみは強し廃屋に咲き乱る ( どくだみは つよし はいおくに さきみだる ) どくだみ(十薬)の白い花が、家の周りや道端など方々で咲きだした。この草花、花は清楚な感じだが、名前が少し不気味で、葉の色形や匂いなど、何か怪しい雰囲気を漂わせており、あまり好まれる花ではない。しかし、どんなに疎まれ摘まれても、生き続ける底知れぬ強さを感じさせる。...
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