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ちりちりとちりのごとくにもみじさく
■ ちりちりとちりのごとくにもみじさく ( ちりちりと ちりのごとくに もみじさく ) 楓(かえで)の花は、桜が咲き始めた頃から咲くが、塵のように小さいため、満開になってもほとんど目立たず、遠くから見ると、何か赤いものが垂れ下がっているようにしか見えない。そんな花も、よく見れば花弁や蕊もあり実に愛らしい。...
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■ 俯いて葉と葉からめる貝母かな ( うつむいて はとはからめる ばいもかな ) 貝母(ばいも)という花は、淡緑色の笠状の花で、俯き加減に咲く。だから、見た目非常に地味な感じで、あまり目立たない。また、細い葉に特徴があり、その先端が巻きひげのようになっている。それが絡み合っている姿は、どことなく愛おしさを感じさせる。...
View Article花水木和菓子の如く蕾みけり
■ 花水木和菓子の如く蕾みけり ( はなみずき わがしのごとく つぼみけり ) ほとんどの桜が散って、今は瑞々しい緑の葉桜が眩しいくらいである。そんな中、非常に華やかに見えるのが花水木。最近は、街路樹として植栽されているものが多く、特に紅色の花水木などは、まだ桜が咲いているのではと見まごうほどである。...
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