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昼下がりいい加減にて酔芙蓉
■ 昼下がりいい加減にて酔芙蓉 ( ひるさがり いいかげんにて すいふよう )赤や白の芙蓉の花が咲きだしたのは、8月初めごろだったと思うが、それから少し遅れて8月末頃から「酔芙蓉(すいふよう)」が咲き出した。この酔芙蓉、朝のうちは純白で、昼前後から淡い紅色(ピンク)になり、夕方から夜にかけては濃い紅色になって萎んでしまう。...
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■ 飛行機が落書きしちょる秋の空 ( ひこうきが らくがきしちょる あきのそら ) 秋の澄みきった空に一筋の飛行機雲が見えるというのは、それなりに情緒はあるが、昨日のように朝っぱらから何本も引かれるとさすがに興ざめする。上句は、そんな思いを中七の「落書きしちょる」に込めて詠んだ句である。...
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■ 灌木の頭は白き仙人草 ( かんぼくの あたまはしろき せんにんそう ) よく通る散歩道の沿道の灌木(かんぼく)を覆うように、今、白い仙人草(せんにんそう)の花が密集して咲いている。その灌木は、躑躅(つつじ)のようだが、丸く玉仕立てにしてあるため、遠くから見れば白髪頭のようにも見える。...
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