Quantcast
Channel: 写真・俳句ブログ:犬の散歩道
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1553

鷺草やつがいで大空翔るごと

$
0
0
■ 鷺草やつがいで大空翔るごと
      ( さぎそうや つがいで おおぞらかけるごと )
 
鷺草(さぎそう)については、図鑑などで見たことはあったが、実物は見たことがなかった。その鷺草を先日京都府立植物園の植物生態園で見た。小さい池の近くにある小川沿いに植えてあイメージ 1って、花は2輪だけ咲いていた。それが正に、上下に並んで大空を翔(かけ)る白鷺を彷彿とさせた。

上句は、そんな鷺草の印象をそのまま詠んだ句である。この句はどちらかというと写真主体の句で、画像がなければイメージできないかもしれない。尚、「鷺草」は夏の季語なので、夏の句として残すことにする。
*つがい(番):動物の雄と雌の一組み。 
*翔る(かける):空高く飛ぶ。飛翔(ひしょう)する。

鷺草は、ラン科サギソウ属(ミズトンボ属)の多年草。日当たりの良い山野の湿原などに生えるが、観賞用としても栽培される。開花時期は7~8月。30~40cm位の直立した茎に2・3輪ずつ純白の花をつける。

名前は、花の形が、白鷺が翼をひろげて舞う姿に似ていることからつけられた。
 
    【鷺草の参考句】
      風が吹き鷺草のみな飛ぶが如       (高浜虚子)
      鷺草の残り少なく白澄みぬ         (石田波郷)
      朝の鐘鷺草雨の九連花           (永井東門居)
      鷺草のそよげば翔つと思ひけり       (河野南畦)   
*翔つ(たつ)
      鷺草に一指の影のゆれやすし        (原裕)
 
イメージ 2

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1553

Trending Articles