Quantcast
Channel: 写真・俳句ブログ:犬の散歩道
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1553

灌木の頭は白き仙人草

$
0
0
■ 灌木の頭は白き仙人草
    ( かんぼくの あたまはしろき せんにんそう  )
 
よく通る散歩道の沿道の灌木(かんぼく)を覆うように、今、白い仙人草(せんにんそう)の花が密集して咲いている。その灌木は、躑躅(つつじ)のようだが、丸く玉仕立てにしてあるため、遠くから見れば白髪頭のようにも見える。
 
上句は、イメージ 1それが仙人の風貌にもあっていることから、何となくできた。尚、仙人草は季語にはなっていないようだが、ここでは秋の季語に準ずるものとして詠んだ。

因みに数年前、川べりの鬱蒼とした草木の上で、ふわふわと咲いているのを見て、以下の句を詠んだ。

   関連句: 天上の霞か雲か仙人草
 
仙人草は、キンポウゲ科センニンソウ属のつる性多年草。花期は8~9月。花は白色で密集して咲くが、4枚の花弁に見えるものは萼片で、本当の花弁はない。近づくととても良い香りがする。
 
花の名前は、果実に白い毛があり、それを仙人のヒゲに見立てたことから付けられたそうだが、花の姿形や密集して咲く様子は、仙人の住む世界を彷彿とさせる。尚、有毒なため「馬食わず(うまくわず)」「牛の歯毀れ(うしのはこぼれ)」という別名もある。
 
似た花に、先日(8月30日)紹介した「牡丹蔓(ぼたんづる)」があるが、葉が、仙人草は卵形なのに対し、不揃いの鋸歯状になっているので区別ができる。また、クレマチス(鉄仙)は、この花の園芸種だそうだ。
 
イメージ 2

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1553

Trending Articles