■ ぼぅぼぅぼぅ虎杖の花咲きこぼる
( ぼぅぼぅぼぅ いたどりのはな さきこぼる )
先日、ある川べりで、虎杖(いたどり)が茎を大きく伸ばし、その茎に沿って噴きだすように花を咲かせているのを見た。その様子があまりにも面白く、どう表現しようかと迷ったが、最終的には上句のようになった。
虎杖(いたどり)は、タデ科ソバカズラ(イタドリ)属の多年生植物。日当たりのよい山野などに生える。花期は8月~10月頃。花は白色または淡紅色で、花穂にたくさんの小花をつける。
若い茎は柔らかく、山菜として食べられる。また、若葉を揉んで擦り傷などで出血した個所に当てると多少ながら止血作用があり、痛みも和らぐとされる。これが「イタドリ」という和名の由来にもなっている。(異説あり)
漢字の「虎杖(こじょう)」は漢名で、茎が真っ直ぐに伸びて「杖」のようであり、若い芽にある紅紫色の斑点が、「虎」のまだら模様の皮に似ているところからつけられたそうだ。
【虎杖の花の参考句】
虎杖の花に牧歌の生れけり (高浜虚子)
虎杖の花月光につめたしや (山口青邨)
虎杖は城塁の花石の花 (山口誓子)
いづこにもいたどりの紅木曾に泊つ (橋本多佳子) *泊つ(はつ)
虎杖の花に天上天下かな (富安風生)
虎杖の花に牧歌の生れけり (高浜虚子)
虎杖の花月光につめたしや (山口青邨)
虎杖は城塁の花石の花 (山口誓子)
いづこにもいたどりの紅木曾に泊つ (橋本多佳子) *泊つ(はつ)
虎杖の花に天上天下かな (富安風生)