舞妓らのうなじ艶めく半化粧
■ 舞妓らのうなじ艶めく半化粧 ( まいこらの うなじつやめく はんけしょう ) 一昨日の7月2日は、「半夏生(はんげしょう)」に当たる日だった。とは言っても、あまり聞きなれない言葉であり、知らな人も多いのではないだろうか。かく言う自分も、この言葉の意味を知ったのは数年前のことである。...
View Article廃ビルを覆い尽くせり蔦若葉
■ 廃ビルを覆い尽くせり蔦若葉 ( はいびるを おおいつくせり つたわかば )今日取り上げる「蔦(つた)」については、これまで、秋に色づく「蔦紅葉(つたもみじ)」で何度も取り上げてきた。 しかし、「蔦若葉(わかば)」については、これまで取り上げることはなかった。この時期は、比較的取り上げる題材が多かったせいだろう。...
View Article三日目はいとしどけなく蓮の花
■ 三日目はいとしどけなく蓮の花 ( みっかめは いとしどけなく はすのはな )先週の土曜日は、例により二週間ぶりに京都の植物園に行ってきた。 いつものように正門から入り、左回りに散策を始めたが、まず、バラ園に行くと遅咲きの薔薇が咲いていた。 それから、沈床庭園へ行くと、「カンナ」が前回よりも勢いよく咲いていた。一方、アジサイ園の紫陽花は、色あせたものが多かった。...
View Article赤チンの色に咲きけりゼラニウム
■ 赤チンの色に咲きけりゼラニウム ( あかちんの いろにさきけり ぜらにうむ )最近は、実にたくさんの園芸植物が見られるようになった。当然ながら、それらは、人間のために作られているので、どれも美しい。そのため、他の植物との違いを言葉で表すことができず、俳句に詠むことが却って難しい。 本日取り上げた「ゼラニウム」もその一つで、数年前から花と名前は知っていたが、句には詠めなかった。...
View Article緑一色土手に屈めば捩じり花
■ 緑一色土手に屈めば捩じり花 ( りゅういーそー どてにかがめば ねじりばな )いきなりだが、「緑一色」をどう読むか。「みどりいっしょく」と読めば普通だが、「りゅーいーそー」と読めば、多少とも麻雀(まーじゃん)をやったことがある人だろう。*緑一色とは、麻雀における役のひとつ。役満。二索 三索 四索 六索 八索...
View Article凌霄の花の屋敷も今はなし
■ 凌霄の花の屋敷も今はなし ( のうぜんの はなのやしきも いまはなし )先週の土曜日に行った植物園では、蓮の花の他にもいくつか満開になっている花があった。その一つが、本日取り上げる「凌霄花(のうぜんかずら)である。植物園の「四季彩の丘」に設置された棚や樹木を覆うように花を咲かせていた。...
View Article姫女苑とことん咲いて疎まれず
■ 姫女苑とことん咲いて疎まれず ( ひめじょおん とことんさいて うとまれず )今日は、朝方から晴れていたので、久しぶりに近辺を散歩した。 花としては、既に本ブログでも取り上げた「藪萱草(やぶかんぞう)」や「姫檜扇水仙(ひめひおうぎずいせん)」などがあちらこちらで咲いていた。...
View Article■箱館山ゆり園にて 二句
■ 箱館山ゆり園にて 二句 ○ 百合園や既に終わりしものもあり ( ゆりえんや すでにおわりし ものもあり ) ○ 梅雨晴間笑うがごとく透百合 ( つゆはれま わらうがごとく すかしゆり )先週は、雨が降ったり止んだりの梅雨らしい天候が続いたが、丁度土曜日が終日くもりで雨が降らないという予報だったので、滋賀県の箱館山(はこだてやま)ゆり園に行ってきた。...
View Article較ぶれば大和撫子お淑やか
■ 較ぶれば大和撫子お淑やか ( くらぶれば やまとなでしこ おしとやか )本日取り上げる「大和撫子」は、秋の七草の一つで秋の季語にもなっているが、既に方々で咲いている。 花期が6月~9月なので、立秋以後に取り上げることも考えたが、現在、「大和撫子」以外にもナデシコ科ナデシコ属の花が盛んに咲いているので、それと合わせて取り上げることにした。...
View Article▼お知らせ:ブログの移行について
2011年の7月15日に開設した本ブログも昨日で丸8年経過しました。ご訪問いただきました方々も累計で40万を超えました。これだけ、長く続けることができたのも、ご訪問いただきました方々、中でもナイスやコメントを寄せていただいた方々のおかげと、ここに深く感謝申し上げたいと思います。つきましては、これを機にAmebaブログの方にデータを完全移行したいと思います。実施するのは、今週末の7月20日と考えており...
View Article人恋いの鬼百合揺るる川辺かな
■ 人恋いの鬼百合揺るる川辺かな (再掲) ( ひとこいの おにゆりゆるる かわべかな )一昨日は、箱館山ゆり園で見た「透百合(すかしゆり)」を取り上げたが、今日は別種の「鬼百合(おにゆり)」を取り上げたい。 この百合は、街中の道端や川辺などでも自生し、近辺でもよく見かける。...
View Article電飾の花というべし灸花
■ 電飾の花というべし灸花 ( でんしょくの はなというべし やいとばな )先日、いつもの散歩道を歩いていると、灌木に蔓を絡ませながらが花を咲かせている「灸花(やいとばな)」見た。 花名についている「灸(やいと)」だが、若い人はほとんど聞いたことがないかもしれない。今は「お灸(きゅう)」と言った方が通るかもしれない。...
View Article長雨で鳴かず飛ばずの蝉一座
■ 長雨で鳴かず飛ばずの蝉一座 ( ながあめで なかずとばずの せみいちざ )ここ数週間は雨が降ったり止んだりで、冴えない天気が続いている。例年なら梅雨明けになる頃だが、今年はそんな気配がない。 梅雨入りが例年より20日ほど遅かったためなのかもしれないが、こう鬱陶しいとやりきれない。...
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