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Channel: 写真・俳句ブログ:犬の散歩道
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ペチュニアのただたんたんと美しき

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■ ペチュニアのただたんたんと美しき
                                 ( ぺちゅにあの ただたんたんと うつくしき )
 
ペチュニアは、コンテナや花壇などでよく見かける花で、ずっと以前から知っていたが、なかなか句ができなかった。花としては、形が非常に端正で色も鮮やかであり、全く申し分ないのだが、そのため却って取っ付きにくい。

イメージ 1それは、親しみが持てないというのでなく、その特徴をうまく表現できないという意味である。そんな時は、名前にかけて句を作ることもあるのだが、花の名前もカタカナで意味も不明となると、手のつけようがない。

それでも、何か句が出来ないかと考え、苦し紛れに詠んだのが掲句である。ペチュニアは美しいのは間違いないが、何か掴みどころがないという印象を詠んだ。ペチュニアは夏の季語。

ところで、こういう花壇の花でカタカナ名の綺麗な花は、インパチエンス、ベゴニアなど他にも沢山ある。最近よく見かけるポーチュラカもその一つにあげられるが、この花についても、やや苦し紛れに昨年初めて以下の句を詠んだ。

シンプルはベストなりとやポーチュラカ

花の形が非常にシンプル(単純素朴)なので、そのことを「シンプル・イズ・ベスト」という成句にかけて詠んだ。(ポーチュラカの写真は最後尾に掲載)

イメージ 2
 
ペチュニアはナス科ペチュニア属に属する一年草(本来は多年草)。原産地は南アメリカ。花期は4月~10月。園芸植物として品種改良がなされ、花の大きさは大輪、中輪、小輪、花の色は赤、紫、白、桃など多彩。ペチュニアの語源は、ブラジル先住民の言語で「たばこ」を意味する「ペテュム」で、葉の形がそっくりなので名づけられたとのこと。

日本には、衝羽根朝顔(つくばねあさがお)の名で江戸末期に渡来したが、枯れることが多くあまり人気が出なかった。しかし、日本の気候に適応できるよう、サントリーが品種改良した「サフィニア」が世に出た1989年頃から人気が高まったとのこと。サフィニアは、英語のSurfing(サーフィン)とPetunia(ペチュニア)から得られた造語。
 
因みに、ペチュニアの品種改良に関しては、今や日本が最先進大国だそうだ。

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ペチュニアは、世に出回って新しいこともありを詠まれた句はまだ少ない。以下にはネットで見つけた幾つかの句を参考句として掲載したい。

     【ペチュニアの参考句】
      夕風やペチュニア駄々と咲きつづけ   (八木林之助 )
      ペチュニアの花一鉢と肉を買う      (岩淵喜代子)
      ペチュニアの風のままなる咲き上手   (荒谷京)
      ペチュニアの家に幸ひあふるるや     (山根真矢)
 
 
▼ポーチュラカ
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