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Channel: 写真・俳句ブログ:犬の散歩道
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日向水木その花密度半端なし

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■ 日向水木その花密度半端なし
                                      ( ひゅうがみずき そのはなみつど はんぱなし )


イメージ 13月も終わりに近づいてくると、様々な花が一斉に咲きだすが、よく目にするのが黄色の花。

「満作(まんさく)」「山茱萸(さんしゅゆ)」は、先に取り上げたが、今日は「日向水木(ひゅうがみずき)」を取り上げたい。

「土佐水木(とさみずき)」は知っているが「日向水木」は見たことがないという人もいると思うが、それよりも、枝、葉、花のすべてが小ぶりで地味。

そんなこともあり、これまでは「土佐水木」を何度も本ブログで取り上げてきたが、「日向水木」の方は全く取り上げたことがなかった。











イメージ 2
今回は、先日行った植物園で、花が満開に咲いている光景を見て、これはすごいと思って取り上げることにした。

小さい花がびっしりと重なるように咲き誇り、ある一画に黄色い霞がかかったようになっていたのである。「土佐水木」ではここまではいかない。

イメージ 3本日の掲句は、そんな光景を見て詠んだ句である。花が小さいだけ、花が満開になると花の密度がぐっと高くなる。「日向水木の花」は「土佐水木の花」と同様に春の季語。

尚、下五の「半端なし」は、最近よく使わている俗語「半端ない」から。「半端ではない」の省略形で、ものすごい、すごいという意味。

イメージ 4「日向水木」は、マンサク科トサミズキ属の落葉低木。原産地は日本。北陸・近畿地方の山地(主として日本海側)に自生。樹高は1m~3m。

花期は3~4月。葉よりも先に、淡黄色の花を枝に沿って2~3個ずつ垂らす。「土佐水木」の方は房状に花が7~10個ほど付ける。)  *土佐水木の花は最後尾の写真を参照。

イメージ 5名前は、原産地が日向の国(宮崎県)だからと言われていたが、実際は近畿地方北部の産で、明智日向守光秀の所領だった丹波地方(京都北部)に多く植栽されていたためという説もある。

また、「水木」が名についているが、ミズキ科ミズキ属の「水木」や「花水木」とは全く関連がない。なのに何故「水木」がついたかは、未だはっきりしていないとのこと。

別名に「姫水木(ひめみずき)」、「伊予水木(いよみずき)」がある。

イメージ 6「土佐水木」を詠んだ句はままあるが、「日向水木」を詠んだ句はほとんどないので、参考句は割愛する。

*近縁種の「土佐水木」
イメージ 7

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