■ グランドに喚声はしる白木蓮
( ぐらんどに かんせいはしる はくもくれん )
今日取り上げるのは、「白木蓮(はくもくれん)」。
2週間ほど前には、薄茶色の苞(ほう)に包まれた莟がほとんどだったど、最近は開花したものもよく見かけるようになった。
本日の掲句は、ある大学のグランドでアメリカンフットボールの練習をしている学生を見て詠んだ句。
丁度グランドの近くでは白木蓮が満開だった。「白木蓮」は春の季語。
因みに、「白木蓮」に関しては、過去に以下の句を詠んでいる。
【関連句】
① 白れんに白き光の炎立つ
② 白無垢の衣のごときや白木蓮
②は、花の白さを「白無垢(しろむく)」に喩えて詠んだ句である。「白無垢」の本来の意味は、表裏白一色で仕立てた和服のこと。
花がランに似ていることから「木蘭(もくらん)」という漢名で呼ばれていたこともあったそうだが、ランよりもハスの花に似ているということで、和名では「木蓮(もくれん)」と呼ばれるようになったとのこと。
【白木蓮の参考句】
散華なす白木蓮に猫よぎる (阿波野青畝)
白木蓮白熱の時われを去り (小檜山繁子)
白木蓮鉈の一打がうむ谺 (福永耕二)
白木蓮は飛天の花や空に反り (植田廣子)
白木蓮空の鼓動のあるごとし (朝倉和江)
散華なす白木蓮に猫よぎる (阿波野青畝)
白木蓮白熱の時われを去り (小檜山繁子)
白木蓮鉈の一打がうむ谺 (福永耕二)
白木蓮は飛天の花や空に反り (植田廣子)
白木蓮空の鼓動のあるごとし (朝倉和江)