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Channel: 写真・俳句ブログ:犬の散歩道
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さながらに分子模型や柾木の実

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■ さながらに分子模型や柾木の実
                           ( さながらに ぶんしもけいや まさきのみ )


イメージ 1花の少ない今の時期によく見かけるのは、千両、万両、南天などの赤くて丸い実だが、それらとは色形が違う実を先日植物園で見た。

右の写真がその実だが、真に面白い形をしており、色も赤と橙が配置され非常にカラフルである。植物の名前は「柾木(まさき)」というらしい。

ところで、この実の色形、何かに似ているなと思い、まじまじ見ながら思い出したのが中学校の理科室にあった分子模型である。

イメージ 8
    (ネットより)


イメージ 2
本日の掲句は、その印象をそのまま詠んだもので、句と言えるかどうかは怪しいが、この面白い実を取り上げるために敢えて詠んだ。

イメージ 3尚、「柾木」はあまり馴染みのない植物なので、季語にはなっていないと思っていたが、「柾木の実」は、歴とした秋の季語になっており例句もある。(後述)

ただ、実が熟すのは12月頃から1月頃で、どちらかというと冬の季語とした方が良いようにも思う。

イメージ 4柾木(柾とも書く)は、ニシキギ科ニシキギ属の常緑低木。原産地は日本、朝鮮半島、中国など。海岸近くの林内や林縁に生え、庭木や生け垣にもよく用いられる。

花期は6月から7月ごろ。花は黄緑色から緑白色で小さく目立たない。12月から1月にかけて小さな果実をつけ、熟すと裂けて赤橙色の種子をのぞかせる。

イメージ 5同じニシキギ科ニシキギ属の植物に「真弓(まゆみ)」「吊り花(つりばな)」があるが、似たような実をつける。

イメージ 6「柾(木)の実」を詠んだ句は少ないが、以下にはネットで見つけた句をいくつか参考まで掲載した。

    【柾(木)の実の参考句】
     柾の実籬のうちも砂白く        (富安風生)  
籬(まがき)
      日の昼をはかなくをれば柾木の実  (森澄雄)
     花よりも派手に弾けて柾の実     (湯川雅)
     浜からも入れる垣根柾の実     (吉村ひさ志)
     汐風にはじくる島の柾の実      (古川芋蔓)

イメージ 7

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