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Channel: 写真・俳句ブログ:犬の散歩道
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■ソチ五輪 三句

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■ソチ五輪 三句
 
  ○ ソチ五輪こちら漸く梅五輪    ( そちごりん こちらようやく うめごりん  )

  ○ 冬のソチ埴生に咲きし金の華 ( ふゆのそち はにゅうにさきし きんのはな )

  ○ 今さらに悔しきソチの冬の空  (  いまさらに くやしきそちの ふゆのそら  )
 
7日よりソチ五輪(オリンピック)が始まった。以前であれば、日本人の出る種目についてはテレビでよく見ていたのだが、今回は夜遅い放送が多いのであまり見ていない。それでも、日本人の活躍については、ニュースなどで一応チェックしている。本日の掲出句は、そのソチ五輪に関連して作った句である。

イメージ 1第一句は、「ソチ」と「こちら」、「ソチ五輪」と「梅五輪」をかけた、語呂合わせの句である。昨日も植物園に行き、梅の咲き具合をチェックしたが、一本の早咲きの紅梅には、かなり花が咲いていたものの、その他では、二本の白梅の木に、本当に五輪ほどの花しか咲いていなかった。後の数十本の梅の蕾はまだまだ固い。季語は「梅」で季は春。

第二句は、フィギュアスケート男子シングルの羽生結弦選手が金メダルを取ったことを祝福して詠んだ句。上五は当初、この時期に合わせて「春のソチ」と詠んでいたが、冬季五輪なので、それに合わせ「冬のソチ」とした。

尚、羽生とは、もともとは埴生(はにゅう)のことで、埴(はに:きめの細かい黄赤色の粘土)のある地のことをいう。埴生と言えば、唱歌「埴生の宿」が有名だが、この宿とはどこかの民宿ではなくて、赤土で作ったみすぼらしい我が家のこと。歌詞では、「家はみすぼらしくても、我が家はもっとも楽しく頼もしい」と詠っている。

第三句は、女子スキージャンプで、金メダル間違いなしと言われていた高梨沙羅選手が、まさかの4位になり、悔し涙を流しているのを見て詠んだ句。上五は、「今沙羅に」、「今更に」、「今、さらに」と替えて読んでいただきたい。季語は、やはり冬季五輪にあわせ、「冬の空」とした。

競技が残念な結果になり、沙羅選手が今どういう思いをしているのか分からないが、悔しい思いは残っているだろう。しかし、まだ十七歳。これをバネに更なる挑戦に取り組んで貰いたい。

以上三句を作ったところで、昨日16日未明に男子スキージャンプで、葛西紀明選手が銀メダルを獲得したというニュースが入ってきた。葛西選手は7回目の五輪出場となるベテランで41歳。それはすごいと思い、急遽作ったのが以下の句である。

 ○ アラフォーも拍手喝采冬のソチ ( あらふぉーも はくしゅかっさい ふゆのそち )
 
中七の「喝采(かっさい)」に「葛西(かさい)」を掛けた句だが、少し無理があるかも。アラフォーとは、もともと40歳前後の女性を指す言葉だったが、最近は男性にも使うとのこと。

尚、下掲の写真に写っているのは、ソチの山ではなく、京都の北山である。
 
イメージ 2

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