■ 海津大崎にて 桜四句
○ 花冷えの海津大崎光る湖
( はなびえの かいづおおさき ひかるうみ )
○ 琵琶湖畔どこまで続く桜道
( びわこはん どこまでつづく さくらみち )
○ 花の雲ひょっこり浮かぶ竹生島
○ 花の雲ひょっこり浮かぶ竹生島
( はなのくも ひょっこりうかぶ ちくぶじま )
○ 花吹雪カヌーで遊ぶ湖の子ら
( はなふぶき かぬーであそぶ うみのこら )
京都駅からJRの新快速電車で約1時間。マキノ駅で下車し、30分ほど湖畔を歩くと海津大崎の入り口に到着。満開の桜並木が目に飛び込んできた。
本日は、その海津大崎で詠んだ句と写真を掲載したい。
第一句は、マキノ駅から海津大崎に向かって湖沿いを歩いた時に詠んだ句。当日は、全国的に冷えがきつかったようだが、この地もご多分に漏れず、かなり肌寒かった。
「花冷え」とは、桜の咲くころ、急に冷え込むことをいいい春の季語。早春の「春寒」とは違い、一度暖かくなった後だけに、よけい冷たく感じる。
○ 花冷えの海津大崎光る湖
尚、「海津大崎」については、そのチラシに以下のように説明されている。
「日本のさくら名所100選」にも選ばれています。樹齢80年を越える老桜から次世代へ引き継ぐ若木まで約800本の華麗なソメイヨシノがびわ湖岸延々約4kmにわたり桜のトンネルをつくります。例年の見頃は4月10日前後となり、近畿圏では遅咲きの桜名所として知られています。」
当日は、折良く桜は満開で、その並木の下をゆっくりと2時間近く歩く。桜の木が絶えるとこまでと思い歩き続けたが、どこまで行っても途切れることはなかった。
第二句は、その時の状況を詠んだ句である。実は海津大崎の終点の二本松まで行ったのだが、その先にも桜並木が延々と続いていて、それ以上行くことは断念した。
○ 琵琶湖畔どこまで続く桜道
さて、そこまで行く途中で、遠くの方にぽっかりと見えたのが「竹生島(ちくぶじま)」。有名な「琵琶湖周航の歌」に出てくる島で、名前は知っていたが見るのは始めて。
○ 花の雲ひょっこり浮かぶ竹生島
見た感じは、「ひょっこりひょうたん島」を連想させる。てなわけで第三句は、中七に「ひょっこり」を入れて、その情景を詠んだ。
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さらに、よく見かけたのが、遊覧船に混じりながら湖面で遊ぶカヌー。第四句はその様子を詠んだもの。「琵琶湖周航の歌」は第三高等学校(現京都大学)ボート部の部員が作詞したようだが、当日はカヌーがほとんだだった。
○ 花吹雪カヌーで遊ぶ湖の子ら
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