■ 落葉掃く 二句
○ 日を追うて増ゆる小道の落葉掃く
( ひをおうて ふゆるこみちの おちばはく )
○ 見上げれば予備軍あまた落葉掃く
○ 見上げれば予備軍あまた落葉掃く
( みあげれば よびぐんあまた おちばはく )
それ故に、季節の移ろいが感じられる点で非常に恵まれているのだが、敢えて難点を言えば、この時期、落葉が非常に多いということである。
数年前までは、隣のおばさんが序に掃いてくれたのだが、身体の具合が悪くなりできなくなったので、現在は、これまでのお返しも兼ね、自分がお隣の分までやっている。
本日の掲句は、そんな落葉掃きの様子を詠んだものである。その第一句は、日ごとに落葉の量が増えてきている様子を詠んだもの。
1か月ほど前なら何日かおきにやれば良かったが、今は毎朝欠かさすやらなけれならない。
もっとも時間は20分程度で、運動の代わりと思えば、それほど苦にはならない。「落葉掃く」は冬の季語。
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これらの葉が全部落ちるまで落葉掃きは続くんだなと改めて思った。ただ、これらが皆落ちれば、裸木だけが残り、いよいよ本格的な冬となる。それが少し寂しい。
掃き終えし路にまた降る落葉かな
「落葉」を詠んだ句は非常にたくさんあるので、以下には特に「落葉掃く」を詠んだ句を掲載した。
【落葉掃くの参考句】
いつまでも樟落葉掃く音つづく (山口青邨)
落葉掃く音山にあり移りゆく (松本たかし)
落葉掃く日暮れの母も琥珀かな (小檜山繁子)
落葉掃く父なきあとの母の日々 (深見けん二)
落葉掃くことをたのしみ茶店守り (高浜年尾)
落葉掃くことをたのしみ茶店守り (高浜年尾)