目覚むれば枯木に雪の花盛り
■ 目覚むれば枯木に雪の花盛り ( めざむれば かれきにゆきの はなざかり )先週一杯は、台湾旅行に関する記事を掲載したが、今日からは通常のブログに戻りたい。 さて、昨日は京都でも雪が降った。近辺に限れば、今年に入って初めての雪なので初雪と言ってもよいだろう。...
View Article川べりに雪帽被る枯紫陽花
■ 川べりに雪帽被る枯紫陽花 ( かわべりに ゆきぼうかぶる かれあじさい)一昨日降った雪は周囲の景を一変させ、いろいろな草木に積もった雪は、それぞれに趣のある景を作っていた。 中でも、枯紫陽花(かれあじさい)に積もった雪は、暖かい綿帽子のようでもあった。本日の掲句は、そんな様子を詠んだ句である。季語は「雪帽(子)」(冬)。...
View Article葉牡丹がやはり主役や冬の園
■ 葉牡丹がやはり主役や冬の園 ( はぼたんが やはりしゅやくや ふゆのその )先週の土曜日、今年初めて植物園に行ってきた。 予想した通りとはいえ、園内は閑散としていて花と言えば、水仙、蝋梅(ろうばい)が少し咲いているぐらいだった。...
View Article熊笹の繁き道なり風冴ゆる
■ 熊笹の繁き道なり風冴ゆる ( くまざさの しげるきみちなり かぜさえゆる )今日も先日行った植物園からの記事。取り上げるのは、昨日に引き続き、花ではなく葉が美しい「熊笹(くまざさ)」。 この植物は笹の仲間で、冬になると緑色の葉の弱い部分が枯れ、まわりに太い隈(くま)ような模様を描く。そのことから、元々「隈笹」と表記されていた。...
View Article春待つや菰の蘇鉄も蠢かん
■ 春待つや菰の蘇鉄も蠢かん ( はるまつや こものそてつも うごめかん )今日も昨日に続いて植物園からの記事。取り上げたのは、やはり花ではなく菰(こも)に巻かれた「蘇鉄」。 蘇鉄が菰に巻かれるのは毎年恒例のことで、雪や霜のため葉が傷まないよう、防寒対策で実施されるそうだ。【菰】...
View Article蝋梅の朝日に香る茶店かな
■ 蝋梅の朝日に香る茶店かな ( ろうばいの あさひにかおる さてんかな )一昨日(20日)は二十四節気でいう「大寒(たいかん)」。期間的には、その日から2月3日の節分までを指す。 この期間は、寒さが最も厳しくなると言われるが、この時期を選んで咲く花もいくつか見られる。その一つが、今日取り上げる「蝋梅(ろうばい)」。...
View Article咲き初むる寺苑の水仙摘む女
■ 咲き初むる寺苑の水仙摘む女 ( さきそむる じえんのすいせん つむおんな )ここ数日、各地で大雪が降ったというニュースを聞くが、近辺では先日少し降っただけで、今日も朝から冬晴れとなった。ただ、今夜あたりから急激に冷え込み、夜に少し雪が降るという予報となっている。...
View Articleサイレンの音鳴りやまぬ雪の朝
■ サイレンの音鳴りやまぬ雪の朝 ( さいれんの おとなりやまぬ ゆきのあさ )今朝は、いつも以上に気温が低くて、目が覚めても暫く布団にうずくまっていたのだが、その時、消防車のけたたましいサイレンが鳴った。...
View Article走り根の雪に埋もるる古刹かな
■ 走り根の雪に埋もるる古刹かな ( はしりねの ゆきにうもるる こさつかな )昨日は「安楽寺」の火災について記載したが、その日は、その近くにある「法然院(ほうねんいん)」を訪れた。 この寺には時々訪れるが、この日は、薄っすらと雪が積もっていて、境内に植えてある樹々の走り根も雪に埋もれていた。【法然院】...
View Article■降る雪 二句
■ 降る雪 二句 ○ 降る雪や秒速0.5メーター ( ふるゆきや びょうそく れいてんごめーたー ) ○ 降る雪や昭和も遠くなり行かん ( ふるゆきや しょうわもとおく なりゆかん ) 先週の土曜日、例により2週間ぶりに京都の植物園に行ってきた。...
View Article濁りなき池の底なる雪木立
■ 濁りなき池の底なる雪木立 ( にごりなき いけのそこなる ゆきこだち )本ブログでは、ここ数回に渡って「雪」を取り上げてきたが、今日もその「雪」に関する記事を掲載したい。 少々うんざりしている方もおられると思うが、先日行った植物園では、えも言われる情景に遭遇したので、敢えてそれを取り上げることにした。...
View Article始まりも終わりも山茶花闌ける冬
■ 始まりも終わりも山茶花闌ける冬 ( はじまりも おわりもさざんか たけるふゆ )ここ数回にわたって「雪」に関する記事を掲載してきたが、ここ京都市内では雪が断続的に降ることはあっても、雪国のように雪が何日も積もることはない。...
View Article我もまたふくら雀や寒の晴れ
■ 我もまたふくら雀や寒の晴れ ( われもまた ふくらすずめや かんのはれ )明日が節分、そして明後日が立春で、暦の上では春になるが、連日寒い日が続いている。 そんなおり、ある晴れた朝に散歩をすると、沢山の雀が道端で餌をついばんでいるのに出あった。...
View Article手を振れど豆は届かず節分祭
■ 手を振れど豆は届かず節分祭 ( てをふれど まめはとどかず せつぶんさい )昨日は立春だったが、そのことに触れる前に、今日は2月3日の節分について取り上げたい。 京都には多くの寺社があり、それぞれ独自の節分祭(会)が開催されるが、今年は数年振りに「八坂神社」の節分祭に行った。...
View Article今日からは見つけに行かん小さき春
■ 今日からは見つけに行かん小さき春 (きょうからは みつけにゆかん ちさきはる)昨日は節分の記事を書いたが、その翌日の4日が立春。よくこの日から「暦の上では春」と言われる。 ところで、何で「暦の上では」と言うかというと、どうも江戸時代の「日めくり暦」に由来するらしい。...
View Articleそうろりと梅も綻ぶ日和かな
■ そうろりと梅も綻ぶ日和かな ( そうろりと うめもほころぶ ひよりかな )今日は朝から雲一つない青空が広がっていて、まことに清々しい感じだったが、風が冷たすぎて、とても春の陽気とは言い難い。 立春が過ぎたとは言え、本格的な春が訪れるのは、まだ大分先のようだ。ただ、春の気配を感じさせるものは、少しずつではあるが見え出してきている。...
View Article風痛き丘にのぼれば春の雲
■ 風痛き丘にのぼれば春の雲 ( かぜいたき おかにのぼれば はるのくも )このところ、立春が過ぎたものの、寒くて寒くて堪らないと口癖のように言っているが、今朝も大層寒かった。 ただ、ここ数日は朝から青空が見えていて、その中にふんわりとした白い雲が浮かんでいるのをよく見かける。...
View Article堪え忍びビオラ喜ぶ春来る
■ 堪え忍びビオラ喜ぶ春来る ( たえしのび びおらよろこぶ はるきたる )立春を迎えて、暦の上では春になったものの、様々な花が咲きだすのは2月末から3月初頃で、もう暫く待たなければならない。 そんな時節ではあるが、寒さに堪えながら健気に咲いている花がある。それは、今日取り上げる「ビオラ」。...
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