Quantcast
Channel: 写真・俳句ブログ:犬の散歩道
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1553

この道は山茶花山茶花つづきけり

$
0
0
■ この道は山茶花山茶花つづきけり
  ( このみちは さざんかさざんか つづきけり )

イメージ 1
冬の季節は、花を咲かせる木は数えるほどしかないが、その代表的な花と言えば、やはり山茶花(さざんか)を真っ先に挙げる。

近所の散歩道には、その山茶花が結構植えられており、今は、その花だけが紅葉をバックに咲き乱れ、辺りを和ませている。

本日の掲句は、そんな様子を詠んだ句。中七は、童謡「たき火」の冒頭の歌詞からの引用。「山茶花」は言うまでもなく冬の季語。







因みに、「山茶花」に関しては過去に何句も詠んでいるが、以下にはその中で比較的気に入っているものをいくつか掲載した。

   【関連句】
    ① もみじ背に山茶花の白映えてあり
    ② ふにゃふにゃと咲くが宜しき山茶花か
    ③ 山茶花の咲いた道ゆく児らの声

イメージ 2
①は、11月末頃詠んだ句で、桜紅葉をバックに白い山茶花が咲いている景を詠んだ。
②は、山茶花の一重のものは、きちんと整った花が少なく、何かふにゃふにゃとした感じであり、それがかえって宜しいと詠んだもの。
③は、山茶花の生垣がある小路を通って、わいわい話をしながら登校する小学生らを見て詠んだ。


イメージ 3

山茶花は、ツバキ科ツバキ属の常緑高木。原産地は日本。花期は10月~2月と比較的長い。自生種は白花が多いが、園芸種には赤や桃、ぼかしなどの花色がある。

「山茶花」とは「椿」の漢名で、いつからか間違って定着したそうだ。また、その読みの「さんさか」から変化して「さざんか」となったとのこと。

イメージ 4

「山茶花」を詠んだ句は非常に多い。本ブログでも何度か掲載しているが、以下にはそれ以外のものを選んで掲載した。

     【山茶花の参考句】
      山茶花に雨待つこゝろ小柴垣     (泉鏡花)
      山茶花の長き盛りのはじまりぬ    (富安風生)
      山茶花の散るにまかせて晴れ渡り  (永井龍男)
      山茶花散る偏と旁とばらばらに    (田川飛旅子)
      山茶花の散るからに咲くからにああ (伊丹三樹彦)

イメージ 5



Viewing all articles
Browse latest Browse all 1553

Trending Articles