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Channel: 写真・俳句ブログ:犬の散歩道
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感触は毛布の如きアメジストセージ 

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■ 感触は毛布の如きアメジストセージ  
                    ( かんしょくは もうふのごとき あめじすとせーじ )

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秋も深まり冬に向かわんとするこの時節、時々毛布のような温かい感触の草花を見かけることがある。その草花の名は「アメジストセージ」。

アメジスト(紫水晶)という宝石の名を冠するこの草花は、鮮やかな紫色の花を草全体に咲かせ、得も言えぬ華やかな景を作る。

本日の掲句は、そんな草花を実際に触ってみた感触をそのまま詠んだ句。「アメジストセージ」は季語でないので、本句では「毛布」が季語。但し、「毛布」は冬の季語なので、本句は冬の句としたい。

ところで、「セージ」が付く花は他にもいろいろある。しかも、「セージ」が付く花は大概「サルビア」の付く別名を持つ。「アメジストセージ」にも、「サルビア・レウカンサ」という別名がある。

「サルビア」と言えば、大概の人は、あの燃えるような真っ赤な花を思い浮かべると思うが、それは「サルビア・スプレンデンス」と言うサルビアの一種。「サルビア」は植物分類上の属名で、500種以上あると言われている。

「セージ」は、ラテン語の「サルビア」の英名で、主として栽培種に付けられるとのこと。だから、「セージ」の付く草花には、大概「サルビア」の別名があるのである。



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最近は、この「セージ」「サルビア」の付く草花をよく見かけるが、中でも人気が高いものに以下のものがある。

 
【メドーセージ】                      
チェリーセージ:ホットリップス】
      (サルビア・グァラニティカ)                      (サルビア・ミクロフィラ)
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話は戻って、「アメジストセージ」に関しては、過去に以下の句を詠んでいる。

     冬晴れのアメジストセージ毛は柔き

この句も、花の柔らかい印象に着目して詠んだ句である。


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アメジストセージ(
サルビア・レウカンサ)は、シソ科サルビア属の多年草。メキシコ、中央アメリカが原産地。草丈は60cm~1.5m。花期は8月~11月。別名に「メキシカンブッシュセージ」がある。

薬用植物としても有名で、疲労回復や消化促進、解熱に効果があるといわれている。葉の採取は初夏、日陰に干して乾燥させる。主成分は揮発油、ジテルペン、フラボノイド、フェノール酸、タンニン。


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アメジストセージは季語でないので、それを詠んだ句はほとんどない。従って、参考句は割愛する。

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