■ 東京スカイツリー 二句
○ 炎天に展望開けりスカイツリー
( えんてんに てんぼうひらけり すかいつりー )
○ 夏霧に浮かぶビル見ゆスカイツリー
○ 夏霧に浮かぶビル見ゆスカイツリー
( なつぎりに うかぶびるみゆ すかいつりー )
地下鉄で押上駅まで行き下車。駅を出て暫く歩くと、テレビなどでよく見た東京スカイツリーが見えてきた。第一印象は、思い描いていたイメージよりも低いということ。天辺が下からは霞んで見えないと思っていたが、はっきり見えた。
チケットカウンターへ行くと、入場まで50分待ちという案内があった。平日のせいか思ったよりも短い。とりあえず列に並び、あたりをぼんやりと眺めながら順番を待った。外人客も非常に多い。
順番が来て、エレベータに乗り「天望デッキ」で降りると、やや霞んだ東京が眼下に広がって見えた。本日の掲句の第一句は、その時の印象を午前中の話し合いの成功にかけて詠んだ句。季語は炎天(夏)。
炎天に展望霞むスカイツリー
ただ、その時の心境と少し違うので掲句のように詠んだ。
当日は生憎と曇っていて、濃い霧の中に幾つものビルがぼんやりと浮かんでいるように見えた。それは、SF映画に出てくる廃墟ビル群にも見え、些か不気味だった。掲句の第二句は、その時の印象を詠んだ句で「夏霧」が季語(夏)。
東京スカイツリーは、2012年5月に電波塔・観光施設として開業。高さ634m、天望デッキ高さ350m、天望回廊高さ450m。
スカイツリーは季語でなく、詠まれた句がほとんどないので参考句は割愛する。