Quantcast
Channel: 写真・俳句ブログ:犬の散歩道
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1553

■東京スカイツリー 二句

$
0
0
■ 東京スカイツリー 二句

      ○ 炎天に展望開けりスカイツリー
                ( えんてんに てんぼうひらけり すかいつりー )
      ○ 夏霧に浮かぶビル見ゆスカイツリー
                ( なつぎりに うかぶびるみゆ すかいつりー )

イメージ 1昨日は、プライベートの用事で、早朝に新幹線に乗り東京へ行ってきた。用事とはある問題の解決に向けた話し合いだが、何とか話がうまくまとまった。午前中に済んだので、午後は久しぶりに東京のどこかを見物しようと思い、スカイツリーに行くことにした。

地下鉄で押上駅まで行き下車。駅を出て暫く歩くと、テレビなどでよく見た東京スカイツリーが見えてきた。第一印象は、思い描いていたイメージよりも低いということ。天辺が下からは霞んで見えないと思っていたが、はっきり見えた。

チケットカウンターへ行くと、入場まで50分待ちという案内があった。平日のせいか思ったよりも短い。とりあえず列に並び、あたりをぼんやりと眺めながら順番を待った。外人客も非常に多い。

順番が来て、エレベータに乗り「天望デッキ」で降りると、やや霞んだ東京が眼下に広がって見えた。本日の掲句の第一句は、その時の印象を午前中の話し合いの成功にかけて詠んだ句。季語は炎天(夏)。

イメージ 2この句は、全体的に東京の街が霞んでみえたので、見たままを詠めば以下の句になる。

         炎天に展望霞むスカイツリー

ただ、その時の心境と少し違うので掲句のように詠んだ。

イメージ 4その後、「天望デッキ」を一周し、もう一段上の「天望回廊」まで行ったが、景色がそれほど変わるわけではない。やはり眼下には、積み木のようなビルが立ち並んでいたが、特に強烈に印象に残ったのは、遠くに見える黒々とした高層ビル群。

当日は生憎と曇っていて、濃い霧の中に幾つものビルがぼんやりと浮かんでいるように見えた。それは、SF映画に出てくる廃墟ビル群にも見え、些か不気味だった。掲句の第二句は、その時の印象を詠んだ句で「夏霧」が季語(夏)。

イメージ 3因みに、スタッフに、いつもこんな感じなのかと聞くと、夏場は霞んで見えることが多く、すかっとした青空を見たいなら、1月か2月頃が良いという返答だった。富士山も見えるらしい。

東京スカイツリーは、2012年5月に電波塔・観光施設として開業。高さ634m、天望デッキ高さ350m、天望回廊高さ450m。

スカイツリーは季語でなく、詠まれた句がほとんどないので参考句は割愛する。

イメージ 5


Viewing all articles
Browse latest Browse all 1553

Trending Articles