■ 幼子の歌口ずさみチューリップ
( おさなごの うたぐちずさみ ちゅーりっぷ )
チューリップと言えば、小学校の校庭に並んで咲いていたチューリップの花と童謡「チューリップ」(下掲)を思い出す。この歌は、小学校低学年で習ったものと思うが、オルガンに合わせながら、皆で大声で歌っていた記憶がある。本日の掲句は、そんなことも思いながら詠んだ句である。チューリップは春の季語。
唱歌「チューリップ」についてもう少し触れると、作詞は、近藤宮子さんで昭和5年(1930年)に作詞されたものだそうだ。その中の「どのはな みても きれいだな」の歌詞について 、「なにごとにも良いところがあるものです。とくに、弱いものには目をくばりたい、という自分の思いをこめました」と語られていたそうだ。
唱歌 チューリップ 作詞:近藤宮子 作曲:井上武士
さいた さいた チューリップのはなが
ならんだ ならんだ あか しろ きいろ
どのはな みても きれいだな
【関連句】
① チューリップ並んで咲けば懐かしき
② チューリップ響きも楽し花の苑
①は、小学校で歌った「チューリップ」という童謡をを思い出して詠んだ句。②は、チューリップという名前が「チュー」+「リップ」と語感が良く、非常に楽しい響きがあると詠んだもの。
チューリップを詠んだ句は結構あるが、その中から情景が思い浮かぶものをいくつか選んで以下に掲載した。
【チューリップの参考句】
チューリップ花びら外れかけてをり (波多野爽波)
チューリップ一人あそびの二人かな (行方克己)
チューリップ畑の中の一軒家 (三村純也)
遠山に雪のまだありチューリップ (高田風人子)
大如雨露ぐうるりぐるりチューリップ (さざなみやつ)
チューリップ一人あそびの二人かな (行方克己)
チューリップ畑の中の一軒家 (三村純也)
遠山に雪のまだありチューリップ (高田風人子)
大如雨露ぐうるりぐるりチューリップ (さざなみやつ)