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Channel: 写真・俳句ブログ:犬の散歩道
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春日和真一文字に白き雲

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■ 春日和真一文字に白き雲
           ( はるびより まいちもんじに しろきくも )

今週の火曜日から宇治で得た句を紹介してきたが、今日の掲句もその一つである。ただ、宇治という地域性とは特別関連はない。

イメージ 1宇治を訪れた当日は、朝から雲一つない青空が広がっていたが、昼近くなってから雲が少し出てきた。ふと前方を見ると、青い空に「一」と筆で書いたような白い雲が見えた。周囲には雲は見られない。

掲句は、その時の情景を詠んだもので、写真をご覧いただければ、その様子が伺える。多分飛行機雲が千切れ残ったものだろう。ただそれだけの話で、それがどうしたと言われると答えに窮する。季語は春日和(春)。

さて、本ブログは俳句ブログと銘打って、自己流の俳句(もどき)を披露しているが、ことの序(ついで)に、句に関連する事項をネットなどで調べ、あわせて掲載している。

ただ、植物などを詠んだ場合は、その植物の特徴やそれにまつわる事柄を調べ、できるだけ簡潔にまとめて掲載すれば良いが、本日の掲句のような場合などは少々悩ましい。

句に詠まれているのは「春日和」「一文字」「雲」だが
、「春日和」「雲」については一度記事にしたことがあるので、取りあえず今回は「一文字」にすることにした。そして、いろいろ検討した結果、一のつく熟語について調べてみることとし、先ずは、一が二つ付く四文字熟語を拾ってみた。

イメージ 2当初、そんなにないだろうと高をくくっていたのだが、その数何と35個。ただ、子細に見ると大きく以下の3つに分類できることが分かった。

(1)反対の意味の文字を並べた二字熟語を分割して作ったもの
(2)同列(類)の意味を持つ単語を並べて作ったもの
(3)上記以外のもの

以下には、比較的よく使う四字熟語をこの分類で抜き出し、読みと意味を記載した。

イメージ 3(1)反対の意味の文字を並べた二字熟語を分割して作ったもの
一問一答(いちもんいっとう):一つの質問に対して一つずつ答えること。
一利一害( いちりいちがい):利益もあるが害もあること。
一喜一憂(いっきいちゆう):状況の変化で喜んだり不安になったりすること。
一虚一実(いっきょいちじつ):さまざまに変化して、予測が難しいことのたとえ。
一進一退(いっしんいったい):状態や情勢がよくなったり悪くなったりすること。
一長一短( いっちょういったん):良い所もあるが悪い所もあること。

(2)同列(類)の意味を持つ単語を並べて作ったもの
一芸一能(いちげいいちのう):才能や技芸において、とくに一つ長じていること。
一汁一菜( いちじゅういっさい):質素な食事のこと。
一言一句(いちごんいっく):一つ一つの語句。
一国一城( いっこくいちじょう):一つの国、または一つの城を所有すること。
一宿一飯(いっしゅくいっぱん):ちょっとした世話になること。
一世一代(いっせ-いちだい):一生に二度とないような重大なこと。
一朝一夕(いっちょういっせき):きわめてわずかな時間のたとえ。

(3)上記以外のもの
一期一会(いちごいちえ):一生に一度だけの機会。
一日一善(いちにちいちぜん):一日に一つの善行をすること
一觴一詠(いっしょういちえい):酒を飲みながら詩を歌って、風流に楽しむこと。

今回は、「一文字」からとんでもない方向に行ってしまったが、そのおかげで、「一」のつく四字熟語が意外と多いこことが分かった。恐らく「一○一○」以外のものは、この数倍あるのではないかと思う。また機会があれば別の角度から整理してみたい。

尚、記事が思った以上に長くなってしまったので、参考句の方は割愛する。

イメージ 4



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