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Channel: 写真・俳句ブログ:犬の散歩道
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秋晴れの京の祭にパトレイバー

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■ 秋晴れの京の祭にパトレイバー
                    ( あきばれの きょうのまつりに ぱとれいばー )
 
昨日、一昨日の二日間、京都の岡崎公園近辺で、「京都岡崎ハレ舞台:京都岡崎レッドカーペット2014」というイベントが開催された。
 
イメージ 1このイベントでは、平安神宮前の「神宮道」にレッドカーペットが敷かれ、その上で多彩なパフォーマンスが行われる。また、隣接する公園では、京都他全国の特B級ご当地グルメの屋台ができ、じっくり味わうことができる。

このイベントは数年前から始められたが、昨年あたりから行くようになり、今年は、両日ともに行った。パフォーマンスは、吹奏楽、ダンス、アニソン、大道芸、ゆるきゃらなど実に多彩で朝から晩まで結構楽しめた。

今年特に目立ったのは、アニメ「機動警察パトレイバー」に登場する「98式AVイングラム」というロボットの模型で、同アニメを実写化した「THE NEXT GENERATION」で使った実物大の物。平安神宮の門をバックに、立った姿は迫力満点だった。

本日の掲句は、そんな情景を見て詠んだ句である。初日は曇っていたが、二日間目は青空も見えていたので、上五は「秋晴れに」とした。中七ではイベントを「京の祭」とし、そして、下五にはその祭を見守る機動警察「「パトレイバー」をおいた。

本句は、上述のように説明すれば、それなりに理解してもらえると思うが、説明しなければ全く理解不能な唯我独楽(ゆいがどくらく)の句となった。唯我独楽とは「ただ我れ独り楽しむ」という意味の勝手に作った造語。

それにしても、イングラムという近未来ロボットが、平安神宮という歴史ある建造物の前に立つとは。その情景が何ともアンバランスで面白く、こんなことができる日本はつくづく平和だなと思った。

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ところで、パトレイバーのイングラムだが、実のところ今回初めて見た。ロボットと言えば、我が世代では、鉄人28号、鉄腕アトム。その後大分時を経て、数年前ガンダムという名前を知ったが、イングラムは聞いたことがない。

そこで、少し調べて要点をまとめてみたが、結構ややこしいので、アニメやロボットに興味のない方は以下を飛ばしていただきたい。

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まず、レイバーとは、アニメの設定では、ロボット技術を応用した汎用多足歩行型作業機械のこと。地震災害からの復興工事や、国家的な巨大土木事業「バビロンプロジェクト」に関係する開発事業などで、急速に普及・発展する。

その一方で、レイバーによる事故や、レイバーを使用した様々な犯罪行為(酔っ払いの乱闘騒ぎ、窃盗からバビロンプロジェクトに反対するエコテロリストによるテロ行為まで)が多発して社会問題となる。

この「レイバー犯罪」に対処するため、警視庁に設けられた部隊が、「特科車両二課中隊」で、通称パトロールレイバー=パトレイバーと呼ばれた。そして、その部隊に導入された最新鋭機種が「98式AVイングラム」である。
 
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時代設定は漫画が発表された1988年の10年後の1998年頃。既に過去になっているが、その当時近未来をどう描いていたかを考える上で面白い。また、戦闘ロボットでなく民間の作業ロボットからイングラムが誕生したというのも実にユニークであり、リアリティがある。

それはさておき、岡崎レッドカーペットでのいろいろなパフォーマンスは、パトレイバー:イングラムに見守られながら、ラストまで、平穏に、賑やかに行われたようである。
 
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