■ 山際に燃ゆる夕日も涼しかり
( やまぎわに もゆるゆうひも すずしかり )
毎日暑い日が続く。特に真昼の暑さは耐えられないが、4時を過ぎても西日が強くなかなか暑さがおさまらない。その内、日も山際に近づき真っ赤になってくると、ようやく暑さも和らぎ、涼しさが感じられるようになる。
ところで、なぜ夕日は大きく赤く見えるのか。以前調べたこともあるが、今一つ分からなかったので、改めて調べてみた。
まず、夕日が大きく見えるのは、目の錯覚が原因のようだ。太陽そのものの大きさは同じなのだが、奥行きを感じるもの(地上の建物や海)がそばにあると、脳が錯覚を起こし大きく見えるそうだ。
つまり、水平線の太陽は真上の太陽より遠くに見え、本来小さく見えるはずだが大きさは同じ。それゆえ周囲のものと対比させると逆に大きく見えるという訳である。何だか分かったような分からないような。
次に、なぜ赤く見えるか。これは、太陽光の性質によるらしい。太陽光は、波長の違う様々な色の光があわさってできている。その光が、大気圏を通る時、まず波長の短い青い光が大気とぶつかって散乱する。空が青く見えるのは、その散乱した青い光を見るからである。
ところが、夕方になって日が傾くと、太陽光が真上からでなく横から入り、それだけ長い距離(大気圏)を時間をかけて通過する。そのため、青い光は散乱されきって波長の長い赤い光だけが残る。その結果、太陽は赤く見え、空が夕焼けして赤く染まる。
ごく簡単に説明すると以上のようになる。科学的により細かい説明されているものも読んだが、専門的になるとほとんど分からなかった。そこでとりあえずは、夕日が大きいのは目の錯覚で、赤く見えるのは波長の長い赤い光のせいだと覚えておくことにした。