■ 睡蓮の浮葉に浮かぶ花の白
( すいれんの うきはにうかぶ はなのしろ )
花では、花菖蒲を期待して行ったのだが、咲いていたのは3割程度。その代りと言ってはなんだが、睡蓮(すいれん)が満開になっていた。
その花の色は全て白色。これまで見てきた池では、大概、紅色や黄色の花も一緒に植えられているが、白だけというのは却って新鮮だった。
本日の掲句は、その様子を詠んだ句である。「睡蓮」は「未草(ひつじぐさ)」ともいい夏の季語。
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因みに、「睡蓮」に関しては、過去に以下の句を詠んでいる。
【関連句】
① 睡蓮の濁りの中の清らかな
② わが影も浮かべて咲けり睡蓮花
*清ら:清く美しいこと。気品があって美しいこと。
②は、自分の影を水に映して咲いている様子を詠んだ句。
②は、自分の影を水に映して咲いている様子を詠んだ句。
花期は6月~8月。花色は赤、白、黄、紫など様々のものがあるが、そのほとんどは鑑賞用の外来種で、日の出の頃から花が開いているものが多い。
【睡蓮の参考句】
睡蓮に水玉走る夕立かな (西山泊雲)
雨意迫り来ぬ睡蓮の池暗く (高浜虚子)
睡蓮の一花一花の真昼かな (上村占魚)
睡蓮の蘂の見えざる白さかな (嶋田一歩)
百年の地軸に座して睡蓮花 (宮崎敦子)