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Channel: 写真・俳句ブログ:犬の散歩道
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早々と咲いて陽気な花菜かな

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■ 早々と咲いて陽気な花菜かな
                                             ( はやばやと さいてようきな はななかな )


イメージ 7昨日は、梅小路公園で見た「ビオラ」の記事を掲載したが、その公園の花壇には他にもいくつかの植物が花を咲かせていた。

その内の一つが今日取り上げる「菜の花]。今頃菜の花と訝しく思われる人もいると思うが、最近は早咲きの菜の花が公園などで結構見られる。

それにしても、立春を迎えたばかりのこの時期に、非常に鮮やかな黄色の花が見られるとは。当日の暖かい陽射しと相まって心身ともに陽気になる。

本日の掲句は、そんな情景を見て詠んだ句である。「花菜」は「菜の花」の別称で春の季語。

「菜の花畠に入日薄れ~」と唱歌「おぼろ月夜」に歌われた菜の花畠(畑)は、近辺ではほとんど見られなくなった。今や、「菜の花」は、公園の花壇の花になったとも言える。




イメージ 1

因みに、「菜の花」「花菜」に関しては、過去に以下の句を詠んでいる。

   【関連句】
    ① 街角に花菜ちょっぴり野の気分
    ② 菜の花の黄やほっこりと丘の上 
    ③ 菜の花に入日差し込む山の畑 

イメージ 2①は、街角の辻の花壇でたまたま見た菜の花が、田舎の野原を思い起こさせ、懐かしさを感じて詠んだ句。
②は、一昨年の同じ時期、同じ場所で詠んだ句。まだ、花がほとんど見られない時期だったが、早咲きの菜の花が丘の花壇に咲いていた。
③は、昨年3月に房総半島のバスツアーに行った時に詠んだ句。日も大分西に傾いていて、その光が菜の花畑の一面を照らしていて何とも美しかった。

イメージ 3「菜の花」は、アブラナ科アブラナ属の花の全般を指す。花期は2月~5月。菜の花の「菜」は食用の意で、もともとは食用として栽培されていた。

代表的なものは、種子から油が採れる油菜(あぶらな)で、他に芥子菜(からしな)、蕪菜(かぶらな)、高菜(たかな)なども含まれる。

イメージ 4尚、「花菜(はなな)」は、特定の花の名称でなく、花の開いた菜の花のことをいい、季語として俳句に詠まれることが多い。*「かさい」と読むと、花を食用とする野菜をさす。カリフラワーなど。

イメージ 5「菜の花」「花菜」を詠んだ句は非常に多く、これまでも本ブログで何句か紹介したことがあるが、以下にはそれ以外のものを選定し掲載した。

    【菜の花、花菜の参考句】
     菜の花に汐さし上る小川かな      (河東碧梧桐)
     菜の花に昔ながらの近江富士     (山口波津女)
     菜の花を月が離れる地球かな     (五島高資)
     菜の花のどこで逢ひてもよき黄かな  (後藤比奈夫)
     菜の花の中や大きな水たまり      (岸本尚毅)

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