■ 蜜蜂の羽音かそけし蓮華畑
( みつばちの はおとかそけし れんげばた )
調べてみると、かつては、緑肥(りょくひ)および牛の飼料とするため、秋に種を蒔き翌春に花を咲かせていたが、化学肥料が使われるようになってからはほとんど植えられなくなったためだそうだ。
蓮華畑と言われ昭和末頃までは、菜の花畑ととも「春の風物詩」とされていたのだが・・・。
そんな蓮華草ではあるが、先日、あるお寺の裏地で、その蓮華草が群生しているのに出会った。実は昨年も同じ場所で見ており、その時は以下の句を詠んだ。
*「紫雲英」は、蓮華草の別称で「げんげ」と読む。
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【蓮華草、紫雲英の参考句】
蓮華草我も一度は小供なり (正岡子規)
紫雲英咲き熊野ふる道細りけり (小山紫水)
深々と紫雲英の中に轍ある (長谷川櫂)
紫雲英野を発つくれなゐの熱気球 (塩出佐代子)
睡る子の手より紫雲英の束離す (橋本美代子)
紫雲英野を発つくれなゐの熱気球 (塩出佐代子)
睡る子の手より紫雲英の束離す (橋本美代子)