■ そのかんばせ艶やかなれば牡丹草木
( そのかんばせ あでやかなれば ぼたんくさぎ )
右写真と昨日の写真を見比べて頂ければ一目瞭然だが、その花の姿には雲泥の差がある。
本日の掲句は、そんなことも意識して詠んだ句である。上五で使った「かんばせ」とは、顔や容姿のことで、花をそれに見立てた。
「牡丹臭木」は、季語になっていないようだが、「臭木の花」は初秋の季語なので、それに準じることにする。
*昨日の記事で「花臭木」「臭木の花」を夏の季語と記したが、改めて確認すると、ほとんどの歳時記は初秋の季語に分類している。
因みに、「牡丹臭木」については、過去に以下の句を詠んでいる。
【関連句】
① 臭きとは言えど牡丹の臭木かな
② 微妙なる牡丹臭木の艶やかさ
②は、名前にある「牡丹」と「臭木」のミスマッチを「微妙」と形容し詠んだもの。本日の掲句と着想は同じ。