■ 街中をほいっとほいっとと夏神輿
( まちなかを ほいっとほいっとと なつみこし )
今年は、残念ながら見物に行けなかったが、その代わり、夕方から行われた神幸祭(しんこうさい)を見物した。
この神幸祭は、八坂神社の三基の神輿と東若御座の神輿(子供みこし)が、それぞれに氏子区域内の所定のコースをめぐり、四条新京極の御旅所まで渡御する神事。
【渡御(とぎょ)】
みこしなどが出かけて行くこと.
【御旅所(おたびしょ)】
【御旅所(おたびしょ)】
神社の祭礼で、祭神が巡幸するとき、
仮に神輿(みこし)を鎮座しておく場所。
もともとこの神幸祭が、祇園祭の中心的な神事で、山鉾巡行は、祭りを盛り上げるためのお清めだとも言われている。
尚、三基の神輿には、それぞれ以下の祭神が祀ってある。
中御座:素戔嗚尊(すさのおのみこと)
東御座:櫛稲田姫命 (くしいなだひめのみこと)
西御座:八柱御子神(やはしろのみこがみ)
1000人近くの担ぎ手が白い法被をまとい集合する光景は壮観であり、その様子を一目見ようと多くの観光客が押し寄せる。
狭い路地を神輿が通ると、沿道の観光客は何事が起ったのかと盛んに写真を撮り、拍手を送っていた。
御旅所前には、夜遅いのに沢山の人が集まっていたが、神輿は、一つ一つ納められるので、全部が納められるのは夜の11時過ぎだとのこと。
さすがにそれまでは付き合いきれないと思い、二基の神輿が納められた後、現場を離れ帰途についた。
尚、「神輿」は単独でも夏の季語となるが、この句では敢えて「夏神輿」とした。
【神輿の参考句】
神輿いま危き橋を渡るなり (久米正雄)
お神輿の渡るを見るや爪立ちて (芥川龍之介)
豊年や湖へ神輿の金すすむ (西東三鬼)
街折れて闇にきらめく神輿かな (富田木歩)
腕組んで神輿につづく街の衆 (深見けん二)
豊年や湖へ神輿の金すすむ (西東三鬼)
街折れて闇にきらめく神輿かな (富田木歩)
腕組んで神輿につづく街の衆 (深見けん二)
*四条新京極前の御旅所