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Channel: 写真・俳句ブログ:犬の散歩道
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街中をほいっとほいっとと夏神輿 

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■ 街中をほいっとほいっとと夏神輿 
                                     ( まちなかを ほいっとほいっとと なつみこし )

イメージ 7昨日は、ここ京都で祇園祭前祭の「山鉾巡行」が行われた。

今年は、残念ながら見物に行けなかったが、その代わり、夕方から行われた神幸祭(しんこうさい)を見物した。

この神幸祭は、八坂神社の三基の神輿と東若御座の神輿(子供みこし)が、それぞれに氏子区域内の所定のコースをめぐり、四条新京極の御旅所まで渡御する神事。

【渡御(とぎょ)】
  みこしなどが出かけて行くこと.
【御旅所(おたびしょ)】
  神社の祭礼で、祭神が巡幸するとき、
  仮に神輿(みこし)を鎮座しておく場所。

もともとこの神幸祭が、祇園祭の中心的な神事で、山鉾巡行は、祭りを盛り上げるためのお清めだとも言われている。

尚、三基の神輿には、それぞれ以下の祭神が祀ってある。


   中御座:素戔嗚尊(すさのおのみこと)
   東御座:櫛稲田姫命 (くしいなだひめのみこと)
   西御座:八柱御子神(やはしろのみこがみ)



イメージ 1これらの神輿が八坂神社から出発するにあたっては、祇園石段下で一堂に集結し出発式が行われる。

1000人近くの担ぎ手が白い法被をまとい集合する光景は壮観であり、その様子を一目見ようと多くの観光客が押し寄せる。

イメージ 2式は30分ほどで終わりるが、その後は、各神輿が別々のコースで街中を練り歩く。この様子については見たたことがなかったので、今回は一つの神輿の後を少しついて行った。

狭い路地を神輿が通ると、沿道の観光客は何事が起ったのかと盛んに写真を撮り、拍手を送っていた。


イメージ 3その後、夕食をとるなどして休憩をしたが、せっかくなので、9時過ぎに御旅所に神輿が到着して、納められる場面も見ることにした。

御旅所前には、夜遅いのに沢山の人が集まっていたが、神輿は、一つ一つ納められるので、全部が納められるのは夜の11時過ぎだとのこと。

さすがにそれまでは付き合いきれないと思い、二基の神輿が納められた後、現場を離れ帰途についた。

イメージ 4前書きがかなり長くなったが、本日の掲句は、その一場面を詠んだ句である。神輿を担ぐ時の掛け声は、各地いろいろあるようだが、ここでは「ホイット、ホイット」が主。

尚、「神輿」は単独でも夏の季語となるが、この句では敢えて「夏神輿」とした。


イメージ 5参考句は、特に「神輿」を詠んだ句をいくつか掲載した。

   【神輿の参考句】
    神輿いま危き橋を渡るなり    (久米正雄)
    お神輿の渡るを見るや爪立ちて (芥川龍之介)
    豊年や湖へ神輿の金すすむ   (西東三鬼)
    街折れて闇にきらめく神輿かな (富田木歩)
    腕組んで神輿につづく街の衆  (深見けん二)


*四条新京極前の御旅所

イメージ 6

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