■ 楚々として鉄砲百合とは勇ましき
( そそとして てっぽうゆりとは いさましき )
百合(ゆり)の花が方々で見られるようになってきた。そのほとんどが植木鉢やプランターに植えてあるものだが、最近は、花の色、形、サイズなどバラエティーに富み、見るものを楽しませてくれる。
ところで、花の形を見るとラッパのように見えるこの花が、なぜ「鉄砲百合」という名になったのか。花が開いているところが、銃口から弾丸が発射された時の様子に似ているからだろう、なんて思ったこともあったが調べてみると全く違っていた。
因みに昨年は、そんなこととは全く関係なしに、この白い百合を以下のように詠んだ。
関連句: 見返ればすらりと白き百合の花 (2012/7/3作)
百合は、「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花」といわれるように、美人を形容する花の一つである。その百合を、菱川師宣の「見返り美人」にかけて詠んだものである。
【参考句】
門さきにうつむきあふや百合の花 (正岡子規)
門さきにうつむきあふや百合の花 (正岡子規)
百合の花超然として低からず (高屋窓秋)
百合咲きて花の重さの生れけり (稲畑汀子)
寝不足にやや遠ざけし百合の壺 (能村研三)
開くかな百合は涙を拭いてから (折笠美秋)
百合咲きて花の重さの生れけり (稲畑汀子)
寝不足にやや遠ざけし百合の壺 (能村研三)
開くかな百合は涙を拭いてから (折笠美秋)