■ 秋空に大口開けてトレニアそ~
( あきぞらに おおぐちあけて とれにあそ~ )
花を見た時の最初の印象は、意外と忘れがたく、それがその後の句作りに大きな影響を与えることがある。
トレニアのるんるんとしてあどけなき
次に作ったのは一年後で、今度は、歌を歌っている感じをそのまま詠み、中七は「ドレミファソラシ」をもじって「トレニアそらし」とした。また、季語は幼稚園などをイメージし「秋の園」を入れた。
声合わせ トレニアそらし秋の園
それ以降、トレニアについては、なかなか新しい趣向が湧いてこなかったので2年程放置したが、今回再度挑戦してみた。その結果できたのが掲句である。見ての通り、前回のものを少し変えた感じになった。果たしてこれが前のものより良いのかどうか分からないが、その判定は、また1年後にでもしてみたい。
ところで、俳句の作り方は人それぞれだが、その一つに「多作多捨」というのがある。できるだけ多く詠んで、駄句は捨て良いものを残すというやり方である。しかしこの方法は、どうも自分の性格に合わず、今のところ1題1句、1日1句(平均)を原則としている。
また、完成させるまでは推敲に数日はかける。だから1日1句を完成させるのに常に5句から10句程の仕掛在庫を持つ。完成してブログなどに掲載した後は、1年ぐらい放置して、同じ場面に出くわした時に再検討し、場合によっては改作する。これが結構楽しみでもあり面白い。
果たして、このやり方がいいのかどうか。俳句をやっておられる方で、こういう作リ方(特に作句数など)をしているという意見などがあれば、ぜひコメント欄に記載いただければ幸いである。
トレニアはゴマノハグサ科トレニア属の一年草または多年草。原産地は、東南アジア、アフリカなどで明治初期に渡来したそうだ。花色は豊富で、濃青色や淡青色、ピンク色、黄色などがある。花期は、5月~10月と長い。
トレニアという名前は、スェーデンの東インド会社に派遣されていた牧師「トレン(O.Toren)」の名前に因んだものだそうだ。和名に、夏菫(なつすみれ)、花瓜草(はなうりぐさ)、蔓瓜草(つるうりぐさ)などがある。
トレニアという名前は、スェーデンの東インド会社に派遣されていた牧師「トレン(O.Toren)」の名前に因んだものだそうだ。和名に、夏菫(なつすみれ)、花瓜草(はなうりぐさ)、蔓瓜草(つるうりぐさ)などがある。