■ 初詣 二句
○ 人波に願い渦巻く初詣
( ひとなみに ねがいうずまく はつもうで )
○ お神籤の白き花咲く初詣
○ お神籤の白き花咲く初詣
( おみくじの しろきはなさく はつもうで )
(写真①平安神宮)
二日は、京都の有名な神社である平安神宮に出かけた。さすがに人出が多く、参拝者も長い行列を作っていた。そして、お参りの後、多くの人が初神籤を引き、お神籤掛けに結んでいた。
本日の掲句は、その時の様子を詠んだものである。
第一句は、いつもながらその人出の多さにに驚きつつ、人々の願いは尽きることなく渦巻いていると詠んだ。「初詣」はいうまでもなく新年の季語。
::: (写真②平安神宮)
第二句は、沢山の御神籤が木に結んであるのを見て、まるで白い花が咲いているようだと詠んだ。最近は、お神籤を結ぶ神籤掛けも用意され、それに結ばれた様は、花というよりも白波と言った方が良いかもしれない。
(写真③平安神宮)
尚、二日は、他に「八坂神社」にも行ってきた。また、三日は「松尾大社」と「北野天満宮」に行ってきたが、いずれも京都だけでなく全国的にも有名な神社で、初詣の人でごった返していた。
信仰心が篤い訳ではないが、結局今年は、地元の神社を含め7つの神社をお参りした。これらについては、写真だけ何枚か掲載したが、その賑わいの様子をご覧いただきたい。
(写真④八坂神社)
因みに、初詣に関しては過去に以下の句を詠んでいる。
【関連句】
① 初詣小さき幸を祈願せり
② リセットをしたきことあり初詣
①は、今現在は大きな願い事もなく、初詣では一年の小さな幸(安寧)だけを願ったというもの。
②は、昨年詠んだ句だが、当時少し懸念していたことがあり、そのことに重ねて詠んだ。初詣のおかげかどうか分からないが、懸念していたことは昨年中に解消した。
(写真⑤松尾大社)「初詣」を詠んだ句は多く、これまでも何句か紹介したことがある。以下にはそれ以外のものをいくつかを掲載した。
【初詣の参考句】
山道の掃いてありたる初詣 (富安風生)
左右より松の梢や初詣 (山口青邨)
提灯にへだてられつゝ初詣 (瀧春一)
荒汐のとりまく島へ初詣 (鈴木真砂女)
石段の変らぬ堅さ初詣で (桂信子)
(写真⑥北野天満宮)
:::(写真⑦北野天満宮:早咲きの梅)