■ エンジェルトランペット一本いかが
( えんじぇるとらんぺっと いっぽん いかが )
先日行った植物園の一画で、細長い筒状の大きな花を幾本も垂れ下げている植物を見た。名前は、エンジェル(ス)トランペット。名前の通り、トランペットが下向きに並べられている感じで、何とも賑やかしい。
エンジェル(ス)トランペットは、木立朝鮮朝顔(きだちちょうせんあさがお)の園芸名だが、「朝鮮朝顔(ダチュラ)」が夏の季語なので、それに準じるものとする。但し、後述の通りこれらは別属の植物。
エンジェルトランペットは、ナス科キダチチョウセンアサガオ属(ブルグマンシア属)の半耐寒性常緑低木。原産地はアメリカの熱帯地方。
花期は6月~11月と長く、一度に何輪もの花を下向きに咲かす。花弁の先端は、5つに分かれ反り返る。その形がトランペットに似ているということで上記の園芸名がつけられた。花色は、白、ピンク、オレンジなど。
尚、木立朝鮮朝顔という名前は、もともと朝鮮朝顔(ダチュラ)という花があり、それに似ていることからつけられたそうだ。ただ、朝鮮朝顔の方は上向きに花を咲かせるものをいい、今はそれぞれ別属に分類されている。
また、名前にある「朝鮮」は、朝鮮半島に自生している植物という意味ではなく、外国から「薬用」として渡来したという意味でつけられたとのこと。