■ 石垣の隙に真白き立浪草
( いしがきの すきに ましろき たつなみそう )
この花、4月中頃から、プランターなどに植えられているのを見かけたが、数日前にも、石垣や舗装された道の狭い隙間を埋めるように咲いているのを見た。
本日の掲句は、そんな景を見ながら詠んで句である。
狭いプランターから飛び出て、僅かな土を頼りに花を咲かせている姿が逞しくも健気に思えた。
「立浪草」は夏の季語
因みに、「立浪草」に関しては、過去に以下の一句だけ詠んでいる。
漣がさざめくごとく立浪草
【立浪草の参考句】
夕星は立浪草の浪の上 (藤田あけ烏)
*夕星(ゆうづつ):宵の明星(金星)
浮世絵の浪と立浪草の浪 (後藤比奈夫)
深海の波音聞こゆ立浪草 (小玉真佐子)
岩ヶ根の立浪草に雨あらく (林紫楊桐)
立浪草鳴門は紫外線に満ち (上崎暮潮)
浮世絵の浪と立浪草の浪 (後藤比奈夫)
深海の波音聞こゆ立浪草 (小玉真佐子)
岩ヶ根の立浪草に雨あらく (林紫楊桐)
立浪草鳴門は紫外線に満ち (上崎暮潮)
*青紫色の立浪草