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Channel: 写真・俳句ブログ:犬の散歩道
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モヒカンの新参者や川秋沙 

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■ モヒカンの新参者や川秋沙  
                 ( もひかんの しんざんものや かわあいさ )


イメージ 1冬季は花が非常に少ない季節だが、遠くから渡り鳥がやってくる季節でもある。

本ブログを始めた7年前は、それらの鳥の名前もほとんど知らなかったが、最近ではかなり分かる様になってきた。

近辺では、その渡り鳥を観察するポイントがいくつかあり、時々そこを訪ねて行くのだが、今年は何だか来ている種類も数も少ないような気がする。

そんなことも考えていたおり、たまたま賀茂川(鴨川の上流)を散策している時に、これまで見たことのない水鳥がいるのに気が付いた。

大きさは、真鴨(まがも)よりも大きく、泳ぐスピードが早くすばしっこい。しかも時々水に潜って餌をとっている。体色は川鵜(かわう)のように黒一色ではない。

更によく見ると、頭部が細長く、髪がボサボサのモヒカン刈りのようになっていた。

イメージ 2
【モヒカン】
・「モヒカン刈り」という髪型の一種。 頭部の左右を丸刈りあるいは剃髪して中央部分の髪だけを残す髪型で、一見ニワトリのトサカのように見える。日本語では「棟髪刈り(とうじはつがり)」とも呼ばれている。
・アメリカハドソン川上流に住んでいたインディアン「モヒカン族」の名に由来する名称だが、モヒカン族独自の髪型というわけではなく、アメリカではモホーク族の髪型の意でモホークヘアスタイルと呼ばれることが多い。

イメージ 3本日の掲句は、そんな様子を見て詠んだ句である。これまで気付かなかっただけかもしれないが、この場でこの鳥を見たのは初めてなので、「新参者」とした。尚、「川秋沙」はカモ類の渡り鳥なので本句では冬の季語として使用した。

イメージ 4川秋沙は、カモ目カモ科ウミアイサ属に分類される鳥類の一種。ユーラシア大陸中北部と北アメリカ北部で繁殖し、冬季はヨーロッパ、中央アジア、東アジアなどに渡り越冬する。

日本へは冬鳥として九州以北に渡来するが、北海道では留鳥として少数が繁殖している。

イメージ 6カモ類の中では大型の鳥で最も細長く見える種の一つ。全長はオスで概ね70cm程度。頭部が緑色光沢のある黒色で冠羽はない。メスはオスよりかなり小さく65cm程度。頭部が茶褐色で、短い冠羽がある。(モヒカン頭になるのはメスだけ。)

*写真に写っているのは全てメスで、オスは何故か見当たらなかった。




イメージ 7川秋沙は、最近日本に渡来した外来種と思ってたが、古くから日本人に親しまれていて、以下のような歌が万葉集に掲載されているとこと。

   山の際(ま)に渡る秋沙の行きて居む
                        その川の瀬に波立つなゆめ   (詠み人知らず)

   *山を越え渡ってきた秋沙のために、川よ波立たないでおくれ

「川秋沙」を詠んだ句は少なく、ネットでも見つからなかったので、参考句は割愛する。

イメージ 5

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