■ モヒカンの新参者や川秋沙
( もひかんの しんざんものや かわあいさ )
本ブログを始めた7年前は、それらの鳥の名前もほとんど知らなかったが、最近ではかなり分かる様になってきた。
近辺では、その渡り鳥を観察するポイントがいくつかあり、時々そこを訪ねて行くのだが、今年は何だか来ている種類も数も少ないような気がする。
そんなことも考えていたおり、たまたま賀茂川(鴨川の上流)を散策している時に、これまで見たことのない水鳥がいるのに気が付いた。
大きさは、真鴨(まがも)よりも大きく、泳ぐスピードが早くすばしっこい。しかも時々水に潜って餌をとっている。体色は川鵜(かわう)のように黒一色ではない。
更によく見ると、頭部が細長く、髪がボサボサのモヒカン刈りのようになっていた。
【モヒカン】
・「モヒカン刈り」という髪型の一種。 頭部の左右を丸刈りあるいは剃髪して中央部分の髪だけを残す髪型で、一見ニワトリのトサカのように見える。日本語では「棟髪刈り(とうじはつがり)」とも呼ばれている。
・アメリカハドソン川上流に住んでいたインディアン「モヒカン族」の名に由来する名称だが、モヒカン族独自の髪型というわけではなく、アメリカではモホーク族の髪型の意でモホークヘアスタイルと呼ばれることが多い。
日本へは冬鳥として九州以北に渡来するが、北海道では留鳥として少数が繁殖している。
*写真に写っているのは全てメスで、オスは何故か見当たらなかった。
山の際(ま)に渡る秋沙の行きて居む
その川の瀬に波立つなゆめ (詠み人知らず)
*山を越え渡ってきた秋沙のために、川よ波立たないでおくれ
「川秋沙」を詠んだ句は少なく、ネットでも見つからなかったので、参考句は割愛する。