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Channel: 写真・俳句ブログ:犬の散歩道
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炎帝にメドーセージが吠えまくる

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■ 炎帝にメドーセージが吠えまくる
                    ( えんていに めどーせーじが ほえまくる )
 
いつも通る家の前に、濃い青紫色の花を、長い花穂にたくさんつけた植物が植わってある。名前は、「メドーセージ」というが、どこで間違えたか「ライオンセージ」という名前で覚えていた。多分、花の先が大きな口を開けて吠えているライオンに見え、そのことを何かの記事で見て記憶したのだろう。

イメージ 1上句は、ある炎天の暑い日に詠んだ句である。その場では、中七を「ライオンセージ」として詠み、それなりに面白いと思ったが、本当の名前を知り上句のように変えた。面白味は半減したがやむを得ないだろう。尚、「メドーセージ」は季語ではないので、夏をつかさどる神、太陽を指す「炎帝」を季語とした。

メドーセージは、サルビア・ガラニチカともいい、シソ科サルビア(アキギリ)属の多年草(常緑低木とも)である。原産地は南米で、耐寒性、耐暑性ともに強い植物だそうだ。花期は6月から10月と非常に長く、3~5cm程度の濃い青紫色の唇形花を咲かせる。
 
細かい話だが、メドーセージという名は、本来サルビア・プラテンシスという花のことをいうが、流通名で誤用されたまま定着したそうだ。

参考句としては、メドーセージの句があまりなさそうなので、「炎帝」を詠んだ句を拾ってみた。
 
    【参考句】
      弟子となるなら炎帝の高弟に     (能村登四郎)
      炎帝につかへてメロン作りかな    (篠原鳳作)
      炎帝は大手門より攻めゐたる     (熊野レニ子)
      炎帝に召し使はれて肥担ぐ      (上田五千石)
      炎帝のしもべとなれり影つれて    (菅井冨佐子)
 
イメージ 2

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