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Channel: 写真・俳句ブログ:犬の散歩道
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冬日向秋明菊の綿ぼこり

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■ 冬日向秋明菊の綿ぼこり  
                 ( ふゆひなた しゅうめいぎくの わたぼこり )

イメージ 1先週は主として植物園からの記事を掲載したが、他にもいくつか取り上げたい物ある。その一つが秋明菊(しゅめいぎく)の絮(わた)である。

秋明菊をあまりご存知でない方のために、花の写真を下に掲載したが、10月頃にキクやコスモスなどに似た花を咲かせる。


   *秋明菊の花(10月初旬撮影)
イメージ 2












それが、先日行った時には、綿埃(わたぼこり)のような絮(わた)を形成していた。絮とは、草木の綿毛状の種子のことで、タンポポの絮が一般的によく知られている。

イメージ 3秋明菊が上の写真のような絮を形成することは知らなかったので、それを見た時は少々驚いた。丁度日が当たっていて、真っ白な綿毛が浮きたって見えた。

イメージ 4本日の掲句は、そんな景をそのまま詠んだ句である。下五の「綿ぼこり」とは「綿のようになったほこり」のこと。季語は「冬日向」(冬)。

秋明菊は、キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草。中国原産で、日本には、かなり古い時代に渡来したと言われている。

イメージ 5花期は9月~11月。花弁に見えるのは、実のところ萼(がく)片で、それ故か、形大きさが揃わない。花色は赤紫色が主だったが、交配によりピンク色、白色の品種ができたとのこと。

別名に「貴船菊」と「呼ばれているが、これは、京都市の貴船という地域に多く咲いていたことに由来する。

イメージ 6尚、綿毛状の種子を形成するものとして他にどんなものがあるか。結構あるようだが、これまで写真撮影したものを以下に掲載しているのでのでご覧いただきたい。


イメージ 7  蒲公英(たんぽぽ)

キク科タンポポ属 の野草。在来種は春(3月)から夏(5月)にかけて、帰化種は通年開花する。










イメージ 8  石蕗(つわぶき)

キク科ツワブキ属の多年草。原産地は日本、中国など。花期は10月中頃から11月末頃。










イメージ 9
   綿(わた)

アオイ科ワタ属の植物。世界各地の熱帯または亜熱帯地域が原産。花期は7月~11月。









イメージ 10

  段戸襤褸菊
  (だんどぼろぎく)

キク科ダケダグサ属の一年草。原産地は北アメリカ。花期は8月~10月。

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